スズキ ハスラー(MR41S)
CVTフルード交換のご依頼です。
CVTオイルパンを取り外して内部のストレーナも含めての交換がご希望です。
走行距離8万㎞台でかなり鉄粉が磁石に吸着しています、オイルパンを外して交換して正解です。
このトランスミッションには、これ以外にオイルフィルターも装着されているので忘れないようにしなければなりません。
真っ黒になったフィルターとフルードを見るとやはり交換の必要性を感じます。
しかしこの自動車メーカーではCVTフルードは無交換という案内をしているからなのでしょうか?フィルターの部品供給はされていませんのでこの自動車メーカー経由ではフィルターを入手することが出来ません。
当然ディーラーで同様の作業を依頼してもこのフィルターの入手はできないと思われますので作業自体を断られるか、このフィルターはそのままで作業が終わる形になると思われます。
当店では他の自動車メーカーで同型のトランスミッションを搭載しているモデルからフィルターを入手して作業を行いました。
トランスミッション製造メーカーではフィルターを設定して設計している以上交換を前提としていると思われるのですが、なぜか自動車メーカーでは否定しているようで不思議です。
そもそも無交換という定義はいつまでのことを言っているのでしょうか?また無交換と言われているフルードを交換すると壊れるなど様々な情報が飛び交っているのですが、永久に使えるオイル(フルード)自体存在するわけありませんし、ご覧のように鉄粉など不純物はどんどん出てくるのをキャッチするためにフィルターを設定しているはずなのに供給しないというのはなぜなのでしょう?
現に同じ系列のトランスミッションを搭載した他の自動車メーカーでは部品供給しているので自動車メーカー間での交換に関する認識の違いがあるのではないでしょうか?
自動車メーカーが正しい(ユーザーにとって有益なこと)ことだけを言っているわけではないことは数々の不祥事でわかると思いますし、このように矛盾していることも実は多々あるのですが、あまりにも様々な情報が飛び交うことで混乱を招いているようです。
機械としてシンプルに考えるとオイルの役割や交換の必要性などは特段難しい話ではないのですが、自動車製造元のメンテナンスの案内が引き金となり21世紀にもなるのにいまだに都市伝説的な不確かな情報が飛び交うことに問題を感じます。
当店ではユーザーの参考の為、情報の一環として作業内容を上げさせていただきました。