ニュービートルのご入庫
ブレーキペダルが硬い感じがして強く踏んでいないと車が進んでしまうとの事
入庫時、確かにブレーキペダルの硬さは正常時より硬く感じますし、オートマチック車なのでクリープ現象で進むのを止めるのにブレーキペダルをしっかり踏んでいないと動き出してしまいそうです。
通常ブレーキにはブースターと呼ばれる倍力装置が装着されており軽い踏力でブレーキペダルを操作できるようになっています。
こちらのお車では、エンジンの負圧を利用してブースターを作動させます。
エンジンルームから何やらシューシューと音が聞こえてきます。
点検するとブレーキブースターにつながる負圧配管のつなぎ目から負圧で吸われたシューシュー音がでています。
配管は樹脂製のため割れてしまっているため交換が必要でした。
樹脂ホースのジョイント部分はすべて劣化で割れてしまっていました。
この車両は3分割のホースに分かれています。
シューシュー漏れていたところは樹脂が大きく劣化により割れてしまっていましたし、他のつなぎ目もビニールテープで修復した跡がありますので既知不具合だったようです。
すべてのホースを交換。
倍力装置付きの車両の装置故障は踏力に変化を及ぼしわかっていてもブレーキの効きをコントロールできずに危険な不具合です。
ビニールテープで修復した跡がありましたが一か所ダメになるとほかの部分もダメですので危険を回避するためにもすべて交換するようにしてください。