スマート フォーフォーのご入庫
ヘッドライトが暗いとの事でHIDなどで明るくしてほしいとのご依頼。
現状ハロゲンバルブ(オリジナル)が取り付けられていますが、その状態で光量を測定します。
ぼやけて全くカットラインが見えませんし光量も基準を大きく下回っています。これでは暗くて前が見えづらいのも当然です。
ハロゲン電球が悪いというわけではなく、大きな原因はこちらです。
ヘッドライト表面のクリアレンズが劣化により曇りヒビのようなものも見受けられます。※写真ですとそれほどではないですが実際は全体的に白く曇りも出ています。
これではいくら光源を明るいものにしても光は遮断されたり拡散されてしまいます。
ヘッドライト表面の劣化した層を剥離して磨き直したうえで電球を交換することにします。
しかしこの状態でヘッドライトの端まで磨くのは困難なためフロントフェイスを外します。
少し手間ですがこうすることでしっかりヘッドライトを磨くことが出来ます。
劣化したクリア層を研磨して剥がします。
最後に機械を使用して研磨して仕上げます、透明度を取り戻したのがお分かりになるかと思います。
磨いた上で電球をHIDに交換しました。
交換後の光量はもちろん上がりましたしボケていたカットラインもしっかり見えるようになりました。
HIDやLEDのバルブに交換した際はカットラインが綺麗に出ていることが重要になります。
反対車線に光が漏れたりすることで自分以外の人に迷惑をかけてしまう為、単に明るくすればいいというものではなく光の向きにも注意が必要になります。
こちらの車両に限らず樹脂のヘッドライトは劣化が進むと曇ってしまいます。
今回の様に磨いたりフィルムを張ることで透明度を回復させ安全走行を保つことが出来ますのであまりにも曇った場合は何かしらの対処をするようにしてください。