栃木県宇都宮市の整備工場
TEL 028-656-2588
月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 いすゞ

いすゞ エルフ DPDチェックランプ点灯の恐怖

いすゞ エルフ(NJR85)のご入庫

エンジンチェックランプが点灯したとの事

診断機で故障コードを読み出してみるとDPD再生モード異常を検出しました。
※DPDはいすゞでの名称でDPFやDPRなど各社呼び名はまちまちです。

DPDに関する故障コードを検出した場合フェイルセーフが掛かり再生ボタンを押しても反応はしません。

DPD自体にススが溜まりすぎて自動再生が上手くいかなかっり再生の途中でやめてしまったりするとエラーを拾います。

まずは、故障コードを消去して強制再生を行ってみることにします。

なんとか再生することが出来ました。

 

大きな原因はDPD内に溜まったススを燃焼させうまく再生することが出来なかったことで、最近はこのような不具合が非常に多いです。

対策としては再生をしっかり行うということと、チョイノリなどはなるべくしないようにするということです。

ススが多く出る原因は燃焼が上手くいかない状況であることから、燃料に洗浄剤を入れてインジェクターノズルの汚れを溜めないようにして綺麗に燃料を噴射することが良い燃焼を保つ条件になります。

 

この車両には、WAKO’Sディーゼルワンを燃料に入れて対策しますが、汚れ落としの効果が強いためせっかく汚れをキャッチした燃料フィルターからも再度汚れを流してしまう可能性が有るため燃料フィルターも交換することにします。

 

コモンレールタイプのディーゼルでフィルターは2基搭載しています。

大きな不純物を取り去るものと、そこをすり抜けた細かな不純物を2段構えで取り去ります。

 

プレフィルターは大きな不純物を捕まえるのですが、ケースの中にはこんなに大きな不純物や水いました。

 

次にメインのフィルターですが触ると真っ黒になるほど細かな不純物でいっぱいでした。

緻密な高圧噴射を可能にするためシステムは非常に精密なつくりをしています、わずかな不純物の混入も許さないようにしているのはフィルターを見てお分かりになると思います。

 

交換後は先ほどのWAKO'Sディーゼルワンを燃料に添加します。

 

忘れてはいけないところでエアエアエレメントの交換を行います。

こちらのエレメントも従来のものに比べ微細なものになっているのがお分かりになるかと思います。

ディーゼルエンジンは構造上、ガソリン車で言うところのスロットルバルブが無く常に吸入空気は全開で取り込まれます。

そのためエアエレメントは汚れやすく、汚れて吸入空気量が減少した場合、酸素量が少なくなり燃焼しずらい状況に陥り黒煙が出やすくなります。

重要なチェック項目になります。

 

こちらのお車、走行距離は3万km代と非常に少なく感じますが使用方法によってはアイドリングを多用したり積載物により重量が増し負荷が大きいと距離に関係なくこのようなことが起きます。

 

昔のディーゼルとは違い現代のディーゼルは黒煙の排出を抑えるため非常に細かな制御を行います。
これは乗用車に採用しているディーゼルでも同じです。

始めのうちは設計通りの性能を発揮しますが、使用過程において汚れなどで性能が落ちると様々なところに不具合を発生させる脆弱な一面も持ち合わせています。

基本はエンジンの性能を良い状態に保ち黒煙が出ないようにするということと、出てしまった黒煙(スス)を受け止めるDPDが再生を求めてきた場合はしっかり行うこと。

もしできない状態なら、なるべく早く強制再生をして溜まったススを焼き切ることです。

また、エンジンオイルに関しても専用オイルを使用することは必須で注意が必要です。

 

エラーを起こしたまま走行するとフェイルセーフでエンジン回転を上げないように抑制されてしまったり、DPD自体を破損させてしまったりインジェクターの交換など高額な修理費に至りますので注意が必要です。

予防的なメンテナンスや早急な対処が必要な重要なシステムです。

重篤な故障事例はこちら リンク

 

 

栃木県宇都宮市の整備工場月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

MASUTAKAブログ最新情報

アルファロメオ155 スピードメーター不動

アルファロメオ155 v6 車検でのご入庫ですがスピードメーターが動かないとのこと 車検とは保安基準の適合確認ですので、スピードメーターが動かないことは当然不適合になりますし、スピードがわからず運転することは危険ですのでしっかり修理しなければなりません。   診断機で故障コードを読み出すとスピードセンサーの不良を検出しています。 この時代でも当然電気式スピードメーターですのでセンサー(車輪回転部分のセンシング)とメーター内のステップモーターで針を動作します。 故障コードでセンサー異常がある以上ま ...

続きを見る

トヨタ プロボックス(NCP50)フューエルインジェクター故障

トヨタ プロボックス(NCP50)のご入庫 エンジンがブルブルしてエンジンチェックランプも点灯しているとの事 診断機を使用して故障コードを読み出すと3番シリンダーのミスファイヤーを検出しています。 ミスファイヤー(失火)はうまく爆発していないということですので爆発していない原因を探求します。 イグニッションコイル・スパークプラグの点火系統の不良も考えられますが、他のシリンダーと入れ替えても3番シリンダーの失火は変わりませんので点火系統の異常ではなさそうです。 次に圧縮力になるのですが圧力に関してばらつきは ...

続きを見る

MINI クーパーSD(F55)エンジンマウント切れ・液漏れ

MINI クーパーSD(F55) ディーラにてエンジンマウント切れ・液漏れを指摘されたとの事。 こちらの車両はディーゼルエンジンですが、このモデルはガソリン車でも同様の不具合が非常に多いです。 上部から覗いてもわかりますがホイールハウスの正面から見ると漏れの酷い状態がよくわかります。 液封入タイプのエンジンマウントでイメージでは水風船でエンジンを支えているようなものでただのゴムだけのマウントよりも振動吸収性能は上なのですが風船が破裂するとこのような状態になってしまいます。 当然振動吸収性能は落ちますのでエ ...

続きを見る

ボルボ V70Ⅲ ヒーターホースから冷却水漏れ

ボルボV70Ⅲ 車検整備を行っている際、冷却水漏れを発見いたしました。 ここはエンジンから室内のヒーターユニットへ冷却水を分岐する部分です。 ゴムホースと樹脂パイプの複合部品です。 樹脂パイプも変色していますし、樹脂とゴムホースをクランプしている複数個所から漏れ出しています。 いずれは樹脂部品が完全に割れて冷却水が噴き出たでしょう。 樹脂部品の使用率はどんどん増えていますのでこのような故障はどこのメーカーでもよく見かけるようになりました。 冷却水の量をモニターすることが出来る車両でしたらセンサーを当てにし ...

続きを見る

アウディA5(F5)エアコンコンプレッサー不良

アウディA5(F5) 2.0ターボ エアコンの冷房が全く効かないとの事。 入庫時確かに冷風は一切出ない状態でしたので点検を始めます。 まずはエアコンの冷媒システムの点検の基本である冷媒ガス量を確認します。 やや少なかったものの全く効かないような量ではありませんでしたが、点検を進める上ではガスが規定量入っていることが基本ですので規定の量に調整した上で次の点検に進みます。   次にエアコンガスを圧縮するコンプレッサーの作動状態を確認しますが従来のコンプレッサーはベルトが掛かるプーリー部分にマグネット ...

続きを見る

ニッサン DAYZ(B21W) エンジン掛からない

ニッサン DAYZ(B21W) エンジンが掛からないとお電話が入りました。 エンジンが掛からない状態をよく聞き出します。 ・キーのマークが点灯してクランキングできない。メーターも点かない。 ・キーの電池を変えたが変わらず掛からない。 ・スペアのカギも持ってきたけど掛からない。 ・車両バッテリーは最近交換してある。 上記の状況の中で気になるのが鍵のマークが点灯しているということです。 この車両はキーをプッシュスタートボタンでエンジンを掛けるタイプですのでリモコンの電池が無くなってしまうとボタンを押しても掛か ...

続きを見る

ボルボ V70(875)エンジン不調・エンスト

ボルボV70(875)のご入庫 エンジン不調でエンストしてしまうとのこと。 入庫時はアイドリングがほとんど出来ずエンジンがかかってもすぐにエンストするような状態でエンジンチェックランプも点灯しています。   診断機にて故障コードを読み出すとエアマスセンサーのエラーを検出していました。 エアマスセンサーのコネクターを外すと完調まではいきませんがエンストもせずアイドリングも保持していますのでエアマスセンサーの信号が悪影響を与えていたのは間違いなさそうです。 エアマスセンサーとはエンジンに取り込む空気 ...

続きを見る

いすゞ エルフ(NJR85)DPD分解洗浄②

強制再生もできなくなったこちらの車両、各部点検してDPDに詰まりがあることが確定したので分解洗浄を行うことになりました。 いすゞ エルフ(NJR85)DPD分解洗浄① 外したDPDはこのような形をしています。 中は酸化触媒とDPDのセクションに分かれます。 初めにエンジン側の酸化触媒の入り口を見てみます。 ここはエンジンから出てきた排気ガスをもろに受けるところになりますが大きなススの塊で半分近くふさがっています。 次に分解していきます。 DPDの入り口側はパッと見た感じあまり汚れていないように見えます。 ...

続きを見る

いすゞ エルフ(NJR85)DPD分解洗浄①

いすゞ エルフ(NJR85)のご入庫 DPDの堆積限度を超えてそのたびに対策していましたが(事例リンク)いよいよ強制再生もできなくなってしまいました。 正常な状態ですとDPDの差圧が大きくなるとススで詰まっていると判断して自動的に強制再生が始まります。 しかし、"強制再生を無視したり" "使用過程の不利な癖"などで詰まりが解消しないことが続くとエンジンチェックランプを点灯させてフェイルセーフを掛けます。 ※フェイルセーフはメーカーによって条件や作動の仕方は変わります。   こちらの車両、チェック ...

続きを見る

FIAT パンダⅢ(312)ダブルマスフライホイール破損

FIAT パンダ(312)のご入庫 ディーラーでダブルマスフライホイールの故障を指摘されて当店にいらっしゃいました。 まだ走行できる状態でご入庫されましたがエンジン振動が大きいのとデュアロジックシステムもエラーが出てギア抜けを起こしたそうです。 ディーラーで診断済みとの事ですが、当店でもディーラーでの診断結果と実車を確認した上で同様の診断結果となりダブルマスフライホイールの故障が起きていると判断しました。 基本はクラッチオーバーホールと同様の作業になりますのでトランスミッションを取り外してクラッチを点検し ...

続きを見る

-故障修理・整備, いすゞ

© 2026 増高自動車工業有限会社