サターンSC2のご入庫
若い方にはなじみがないかも知れませんが、平成9年くらいにアメリカGM(ゼネラルモータース)の子会社としてサターンブランドが日本に上陸しました。
こちらのお車は、サターン スポーツクーペ(SC)の2代目モデル SC2と呼ばれるモデルです。
従来のアメリカ車とは一線を画したコンパクトボディで日本市場を狙ったモデルでしたが販売は振るわず、平成13年には日本から撤退してしまったためその後のメンテナンスなどは苦労することとなりました。
今回は、車検整備のご依頼を受けました。
重要な部分で後輪のブレーキを点検すると、ホイールシリンダーからブレーキフルードが漏れています、それにブレーキシューの残量もわずかで交換が必要な状態でした。
しかし、国内には部品の在庫は無いためアメリカ本国から取り寄せての整備となりました。
ホイールシリンダーは、内部が錆びてしまっているのでアッセンブリーでの交換、ブレーキシューも新しいものに交換しました。
次にエンジンのヘッドカバーからエンジンオイルが漏れてプラグホールがオイルで浸ってしまっているためヘッドカバーパッキンを新しいものに交換します。
ヘッドカバーを外すとエンジン内部はかなり汚れています。
パッキンはゴム製ですので劣化によりカチカチでこれではシールはできません。
新しいパッキンにお取替えしました。
ディーラーが撤退してしまい国内での部品供給もままならない状態でお乗りになられていましたが、アメリカ本国では当然まだまだ部品供給は大丈夫です。
日本に無い部品は多少お時間は掛かりますが取り寄せて整備をすることでまだまだお乗り頂けると思います。