ニッサン サファリ(GY60)のご入庫
ご用命は、以前から気になっていたディーゼルエンジンの噴射ポンプ(インジェクションポンプ)からの燃料漏れ修理です。
こちらのエンジン TD42型4200cc6気筒ディーゼルエンジンです。
ディーゼルエンジンは、燃料の噴射でエンジン回転を主に制御していますので噴射ポンプはカナメの部品とも言えます。
平成7年式で20年以上前のお車、ポンプのパッキンも限界を迎え軽油が漏れてしまっていました。
あちらこちらからの漏れですのでポンプのオーバーホールを行う為、エンジンから噴射ポンプを取り外します。
軽油でビチョビチョです。
6気筒エンジンですので噴射ポンプも6気筒分配するため大型になります。
TD42エンジンはトラックにも積まれているので乗用車クラスではかなりの大型になります。
噴射ポンプは大変精密で噴射量の調整などもありますので専門の業者さんに頼んでオーバーホールを行います。
綺麗になって戻ってきた噴射ポンプ、パッキン類は新調されているのは当然のこと摩耗してしまった部品なども交換してしっかり調整されて戻ってきました。
噴射ポンプは、エンジンとタイミングをとって噴射しなければなりませんので、このエンジンの場合タイミングギアでタイミングを合わせて組み付けます。
タイミングギア位置を合わせて組み付けたあと、細かな噴射タイミングは本体の位置をずらして調整を行います。
最後に、冷却ファンが劣化によりひび割れていましたので交換します。
放っておけば割れて遠心力で飛び散りラジエーターなど周辺部品も破壊してしまう為亀裂を発見したら交換です。
新車から20年以上持ちましたので、これだけしっかりオーバーホールしておけばこの先10年は大丈夫でしょう。
噴射ポンプはディーゼルエンジンのカナメで有るため、漏れだけでなくエンジン不調の原因になることが多々あります、そのような場合このようにオーバーホールを行い修理を行います。