AUDI TTクーペのご入庫
ご用命は、ブレーキランプ切れの警告灯が点灯したとの事
こちらのお車は、テールランプの電球を交換するためにはランプ自体を外さなければなりません。
外した際、コネクターを切り離しますがコネクター内部を見ると焦げたあとがあります。
この焦げた端子は、アース端子です。
テールランプ内部には、ウインカー・スモール・ストップ・バックの電球があるのですがその全ての電球のアース(マイナス)をこの端子で担っています。
正常な状態でしたらもちろんこのコネクターで何の問題はありません。
しかし、このようになったということは何か異常が起きたということです。
原因としては端子の接触不良です。
コネクター内部の端子は、オスとメス端子が刺さることで電気の回路を作るのですが、わずかな接触不良が起きるとそこには抵抗が発生してしまいます。
抵抗がある部分に電気が流れるとそこには熱が発生します。
その熱は、だんだん大きくなりコネクター自体を溶かしてしまい結果としてさらにコネクターの接触を悪くして最終的には電気が流れなくなってしまいます。
アース端子は、すべての電球からの電流を受けるのでわずかな抵抗でこのようなことが起きます。
この端子は使えませんのでバイバスハーネスを作り不具合は解消しました。
このようなアース不良は、国産・輸入車問わずよく起きる症状です。
街中で走行している車で、夜にテールランプがちゃんと点いていたのにブレーキを踏むとテールランプもストップランプも消えてしまうような症状を見たことがあるのではないでしょうか?
これがまさにアース回路の抵抗が増えてしまった時の症状なのです。
抵抗が大きくなった為ストップランプを光らせる電気が流せなくなってしまったのです。
後部の灯火類は不具合が起きていても気が付きづらいので定期的にチェックして、何か不具合が発生した場合は早く対処するようにしてください。