ニッサン オッティ(H92W)のご入庫
ミツビシ ekワゴンのOEM車両です。
エアコンが効かないとの事でご入庫しましたが、エアコンガス自体が全く入っていない状態でした。
全く入っていないということはどこからか漏れてしまっている可能性が大です。
エアコンガス自体は漏れても跡が残りませんが、一緒に回っているコンプレッサーオイルがガスとともに漏れるためオイル跡が残っていることが多いです。
こちらのお車もよく調べるとコンデンサーに漏れた跡が見えます。
低圧ホースとの干渉部分に漏れた跡が見られましたのでホースをどかしてみてみると・・・
かなり干渉していてアルミの地金が光っています。
さらによく観察するとコンデンサーのコアのチューブ部分にピンホールが開いています。
ホースにも干渉防止でスポンジが巻いてあったのですが、そのスポンジとの干渉でアルミが削られてピンホールが開いてしまいました。
コンデンサーを交換してガスチャージを行い修理は完了しました。
もちろんホースはコンデンサーに干渉しないように離して取付です。
10万km以上走行していると車体の様々な振動でこのようなことが起こります、スポンジのような柔らかいものでも金属を削ってしまうなんてこともあります、設計の段階でも想定できなかった部分ですので、なかなか防ぐということは難しいのですがこのような故障事例はよく起こります。