FIAT500 ツインエアのご入庫
ご用命は、”エンジンチェックランプが点灯してなんとなく遅い感じがする”との事
エンジンチェックランプが点灯していますので診断機を使い何で故障を検出したのかチェックします。
P0244 オーバーブーストソレノイドバルブの異常を検出していました。
ツインエアエンジンは900ccのターボチャージャ付きのエンジンですが、ブースト圧のコントロールする部品に不具合があると検出したのです。
しかし、ソレノイドの単体点検では異常はありませんしコントロールの信号も正常そうですので何か腑に落ちません。
そこで、故障検出時のブースト圧(ターボの加給圧力)を見てみるとかなり低いのがわかりました。
そこで、エンジンを空ぶかしするとインタークーラ付近からエアの漏れるような音が聞こえました。
漏れ音を探った結果、インタークーラーホースの裏側が見事に裂けていました。
これでは、せっかくターボチャージャーで加圧した吸入空気が漏れてしまいますので不具合も起きるのは当然で
ブースト圧との関係性がおかしいためコントロールするソレノイドバルブが悪いと故障コードを出したのです。
インタークーラーホースを交換して不具合は解消しました。
現代の車両には自己診断機能を搭載するのは義務になっています、しかしあくまでも自己診断はセンサーなどの数値をもとに行われる為 故障コード=故障個所 ではないのです。
自己診断機能は故障探求の道筋には欠かせないものですが、時に惑わせる原因にもなります。