アルファロメオ MITO(ミト)のご入庫
ご用命は、前輪のブレーキ交換です。
パッド残量もわずかですが、ブレーキディスクローターも摩耗していますので同時に交換です。
ブレーキパッドはこの通り、センサーが露出しはじめています。このセンサーがディスクローターに接触することでメーターのインジケーターを点灯させる仕組みです。
キャリパーのピストンもここまで出てきてしまっていました。
一番縮めた状態
ここまでピストンが突き出してしまうということは、単にブレーキパッドが少ないだけでなく、ディスクローターの厚みも減少したからです。
過剰に突き出した状態は、ピストンが安定せず危険です。
ディスクローターもご覧のとおり摩耗が進んでいることがわかります。
このディスクローターの最低厚み限度(MIN TH)は24.2mmです。
測って見ると24.8mmでギリギリ限界を上回っていますが、このまま新しいブレーキパッドを組み付けるわけにはいきません。
いま、限度値を上回っていてもこの先は摩耗が進み限度を下回ることは目に見えています。
限度を下回ればローターの強度にも影響してしまいます。
ブレーキディスクローターは、ブレーキパッド交換回数2回に対して1回位と言われていましたが最近ではブレーキパッド交換毎にディスクローターも交換しないと危険な車両もあります。
研磨をすることもあるのですが、ローターの厚みを見極め研磨をしないければかえって危険なことになりかねませんので注意が必要です。