スズキ ジムニー(JA22)のご入庫
ご用命は、”ハザードが点かなくなって、ヘッドライト・オーディオも点かなくなった”との事
点検しますと確かに、言われていた機能が全て作動しません。
このような電装系の不具合で同時多発的に作動しない場合疑う部品はその部品共通の電源系統となります。
結論から言いますと、エンジンルーム内にあるヒューズボックス内のスローブローヒューズの端子の接触不良でが原因で電源が供給されていませんでした。
このフューズの下流には、ヘッドライト・ハザード・オーディオなどのが枝分かれしてそれぞれに電源を供給するようになっています。
原因としては、端子部分の酸化による抵抗増加です。
このヒューズのような大きな電流が流れる部分は、少しでも流れが悪い部分(抵抗)が出来るとそこに熱が帯びます。
その熱はさらに酸化を促進させて抵抗を増やして流れを滞らせるといった悪循環を起こします。
対策としては端子の清掃とコネクターの圧着力のチェックしかないので、端子を清掃して酸化防止のためグリスを塗布したうえで新しいヒューズに交換しました。
このような些細な部品一つが原因で、自動車の機能が大きく損なわれるということはよくあることです。
ヒューズやリレーといったものは多数使われていますが、不具合が起きるまで定期点検や清掃などは行われません。(車検などの点検ですべて見ていたら費用も時間も莫大なものになってしまいます。)
しかし車齢が20年を過ぎたお車などはこのようなトラブルが非常に増えます、ユーザー自身DIYで出来る部分でもありますので、トラブルを未然に防ぐという意味でもメンテナンスにチャレンジしてもよいのではないでしょうか。