栃木県宇都宮市の整備工場
TEL 028-656-2588
月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 セレスピード・デュアロジック フィアット

FIAT500 1.2POP 走行不能!

フィアット500 1.2Lのご入庫

img_20160930_132810

ご用命は、ニュートラルからギアが入らない!”との事

いつものデュアロジック(トランスミッション)の故障かな?と思いながら故障状況を確認したところ。

  • 走行中エンストした。
  • その後ニュートラルからギアが入らなくなった
  • ABS VDCやデュアロッジック エンジンチェックランプなど警告灯が点灯しっぱなしになった。

img_20160928_210936

エンストはデュアロジック不良でクラッチが切れなかったりギアが抜けなくなったりすれば起こりそうですが、ABSランプなどがなぜ点灯したのかが気になります。

とにかく、診断機で故障コードを読み出してみます。

なるほど、エンジンコントロールユニットではP1220アクセルペダルポテンショメーターの異常を検出しています。

img_20160928_211724

ABSユニット・デュアロジックユニットは、エンジンコントロールからの信号異常でチェックランプを点灯させているようです。

それぞれのコントロールユニットはリンクしているので、どこかのシステムに異常が発生するとこのように連鎖的にチェックランプがたくさん点灯するのです。

img_20160930_131208

 

不具合メカニズムはこんな感じです。

   アクセルペダルのポテンショメーターが故障でエンジンチェックランプ点灯(エンスト)

                      ↓

   エンジンのアクセル系統に異常があるためCANを通じてABS・デュアロジックランプ点灯

                      ↓

      デュアロジック シフト制御停止(ニュートラルからシフトできず)

                      ↓

                    走行不能

このような経緯で走行不能に陥りました。

 

では、アクセルペダルポテンショメーターとは何なのでしょう?

img_20160930_132909

※アクセルペダル内にポテンショメータトラック1・2が内蔵されています。

現在の車は、アクセルペダルを踏み込むとペダルのセンサー(ペダルポテンショメーター)を通じた電気信号をコンピュータを通してエンジンに信号を送りスロットルバルブを動かすことでエンジン回転をコントロールする仕組みになっています。

昔はアクセルペダルとスロットルバルブはワイヤーで繋がって機械的にコントロールをしていましたが、ワイヤーを電気信号に変えることで横滑り防止装置など人間ではコントロールできない領域をコンピューターが介入して制御することが出来るようになりました。

アクセルコントロールは自動車の走行に大変重要な位置づけですので、故障しても何とか走行できるように2系統信号を出力することで1系統が壊れても残りの1系統で最低限動けるようなシステムを持っています。(フェイルセーフと呼びます)

今回故障を起こしたアクセルペダルポテンショメータの信号を見てみましょう。

  • 赤:アクセルポジショントラック1
  • 緑:アクセルポジショントラック2
  • 青:スロットルアングル

img_20160929_100036

トラック1とトラック2の二系統ありますがそれぞれがばらばらに出力されているのがお判りになりますか?

アクセルペダルからの信号(トラック1・2)がおかしいためスロットルアングルが定まりません!

 

正常なポテンショメータはこのようにトラック1・2が同じ動きをして、それに伴いスロットルが動くので波形がシンクロします。

img_20160930_110129

2系統の信号アンマッチなため エラーとして現れました。

エンジン自体はフェイルセーフが働いているので正常にエンジンもかかりますしアクセルペダルに反応してなんとかふけ上がることが出来ます。

しかし!問題はアクセル系統(エンジン制御)がフェイルセーフ機能しても、リンクしているデュアロジック(ミッション)制御が停止するため走行不能になってしまうことです!

車両全体としてはフェイルセーフは機能せずデュアロジックが故障してしまった時と同じ状態になり最悪の状態で走行不能に陥ってしまいました。

 

しかし、それは車両設計の問題ですのでFIAT社にもう少し故障時のフェイルセーフを考えて何とかギリギリ動く状態にでもしてもらいたいのですが、お国柄なのか詰めの甘さを感じます。

デュアロジック不具合での走行不能は経験したことがある方はお分かりになると思いますが突然前触れもなく走行不能状態になるので大変恐怖を覚えるものです。

いくらラテンののりとは言っても、このような重要なシステムの信頼性はもう少し上げてもらいたいですね。

栃木県宇都宮市の整備工場月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

MASUTAKAブログ最新情報

応急パンク修理の後は

パンクをしたので車載のパンク修理キットで直したがこのまま乗り続けて良いのかとのお電話がありました。 車載のパンク修理キットはあくまでも応急的に使うものなのでパンク修理箇所の修理が必要になるのと点検が必要とお伝えしてご来店いただきました。 昨今ほとんどの車両がスペアタイヤではなく応急パンク修理キットの搭載に移行しています。 修理剤を使用したタイヤがどのようになっているか診ていきます。 パンクをしたタイヤをホイールから取り外すと中から修理キットの液剤が大量に出てきます。 この液剤がパンク穴を塞ぎます。 この液 ...

続きを見る

VW パサート(B8)ウォーターポンプ漏れ

VW パサート(B8)   車検のご依頼で受け入れ検査を行った際、冷却水が漏れた跡を発見しました。   冷却水が漏れては乾いてを繰り返したような状態でしたのでずいぶん前から漏れは始まっていたようです。 ウォーターポンプを取り外すとかなりひどい状態でした。 このエンジンはカムシャフト後端部でコグドベルトでウォーターポンプを駆動するのですが漏れた冷却水が付着したのかゴムの破片が大量に飛び散ってコグドベルトの山もすり減ってしまっている状態でした。 ウォーターポンプの軸部分のシール不良が原因ですがこのタ ...

続きを見る

BMW 118(F20)オイルエレメントケースからの冷却水漏れ

BMW 118(F20) 冷却水のレベル警告灯が点灯して何回か補充を繰り返していたが車両の下には垂れてこないので漏れていないように見えるけど冷却水が無くなってしまうとのことで来店。 エンジンルームを点検するとかなり強く冷却水臭がするのでどこからか漏れているのは間違いなさそうです。 点検のためアンダーカバーを外すと吸音型のアンダーカバーから冷却水が大量に染み出てきます。 漏れた冷却水をアンダーカバーがスポンジのように吸い取ってしまい、ポタポタ垂れてこなかったのでユーザーは漏れていないのではないかと思ったよう ...

続きを見る

ルノー ルーテシアRS(X85)危険な故障

ルノー ルーテシアRS(X85) 車検でのご入庫ですが非常に危険な状態でのご入庫でした。 まずはエンジンルームを点検すると強いガソリン臭が漂っています。 点検するとインジェクターに分配するデリバリーパイプにつながる燃料の樹脂のジャバラホースから勢いよくガソリンが吹き出しています。 https://masutaka.co.jp/images/VID_20260330_130908-5.mp4 漏れているホースは部品供給は終了しているのはもとよりホース自体もタンクまでのアッセンブリーになるため部品代・工賃とも ...

続きを見る

マツダ デミオ(DJ3)ブラインドスポットモニター修理での落とし穴

マツダ デミオ(DJ3) もらい事故で追突されてしまったこちらの車両。 右後端部の損傷が激しいです。 バンパーを外して点検したところ右のブラインドスポットモニター(BSM)のモジュールに接触痕とモジュールベースに割れが確認できたため交換に至りました。   鈑金修理後にブラインドスポットモニターのエラーを消去しようと診断機からアクセスしますがどうしてもエラーを消すことが出来ません。 どうも新品ユニットの認識不良のエラーなのですが当社の診断機である程度のことはできるはずなのですがうまくいきません。 ...

続きを見る

ランドローバー レンジローバーヴェラール 危険な故障

ランドローバー レンジローバーヴェラール 走行中ハンドルがガタガタ音とともに振動するとの事、特に旋回中は酷いということでご入庫。 リフトアップしてすぐに答えはわかりました。 前輪を手で揺すると酷くガタガタで怖いくらいですがその原因はこちら。 この部品はスタアリングのタイロッドエンドのボールジョイントになります。 左右ともボールジョイントがガタガタになっていました。   https://masutaka.co.jp/images/VID_20260622_115745-1.mp4 ボールジョイント ...

続きを見る

メルセデスベンツ V220D(W447) エンジン警告灯点灯して加速が鈍る

メルセデスベンツ V220D(W447)  エンジン警告灯点灯して加速が鈍るとの事でご入庫 チェックランプが点灯していますのでまずは故障コードを読み出します。 ・P3007F1: インテークエアシステムでの漏れが検知されたという故障コードです。 インテークマニホールド(吸気管)はエンジンに空気を導入する部品になりますが正確にどれくらいの空気が入っているのかセンサーで読み取ることで適切な空燃比の元でエンジンをコントロールしています。 このインテークエアに漏れがある=どこからか空気を吸い込んでいると車両が訴え ...

続きを見る

ルノー ルーテシアⅣ(クリオ)冷房が効かない

ルノー ルーテシアⅣ(クリオ) エアコン(冷房)の効きが悪いとの事 入庫時エアコンスイッチを入れるとマグネットクラッチは作動していますので冷媒回路は作動させようとはしているようです。 しかし冷房としての効きは弱いため、まずは冷媒回路の基本である冷媒ガス量の測定をすると規定量に対して半分くらいの量しか入っていません。 冷媒回路は適正なガス量が入っていなければ正常に作動しませんので規定のガス量に調整した上で再度点検していきます。 規定のガス量に調整して先ほどよりかは冷房の効きは良くなりましたが、外気温30℃を ...

続きを見る

トヨタ カローラランクス(ZZE123)

トヨタ カローラランクス(ZZE123) 他店で整備をしてもらっていたが直した部分が部品だけではなく車両側のコンピューターか何か(お客様の言葉ですので不鮮明)がおかしいかもしれないのでそろそろ車の限界かもしれないと言われ困り果ててご来店なさいました。 どのような経緯があったのかわかりませんので問診もかねて聞いていきます。 ①エンジンがブルブルして修理工場に入場 ②ミスファイヤーの診断でスパークプラグとイグニッションコイルを交換したらしい。 ③交換してしばらくして同様の不具合が再発したため再度入場 ④3番シ ...

続きを見る

ニッサン レパード(JHY33)

ニッサン レパード(JHY33) 車検整備でのご入庫 平成9年車ですが走行距離も4万㎞台で大事にしまわれてきた車両と推測されます。新しいオーナー様がメンテナンスもかねて車検整備のご依頼です。 まずは駆動系統のオイル交換 オートマチックトランスミッションオイルの交換   オイルパンを外してしっかりフルードの交換を行います。   走行距離は少な目ですがおそらく一度も交換したことのないフルード交換。 磁石にもそれなりの量の鉄粉が付着していました。 まだ部品供給のあるストレーナーは新品に交換し ...

続きを見る

-故障修理・整備, セレスピード・デュアロジック, フィアット

© 2026 増高自動車工業有限会社