栃木県宇都宮市の整備工場
TEL 028-656-2588
月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 ニッサン

ニッサン エクストレイル CVTフルード交換

ニッサン エクストレイル(T30) CVTフルード交換のご依頼です。

ご新規のお客さま走行距離12万kmと多走行ですので、CVTフルード交換を当店おすすめの交換方法で実施していただきました。

当店では、CVT・ATともに走行距離が伸びたお車では、単にフルードを抜き交換する方法ではなくオイルパンを外して内部を洗浄する方法をお勧めしています。

 

では、交換内容をご説明します。

①オイルをドレンプラグから抜き取りオイルパンを取り外します。

IMG_20160423_155509

②オイルパンを洗浄して一度仮に組み付けます。

③新油を給油して、ミッション内部に循環させることで内部に残ったオイルをフラッシングします。

④フラッシングに使ったオイルを抜き取ります。

⑤再度オイルパンを取り外し洗浄して、同時にフィルターも交換します。

⑥新油で適正なオイル量に調整します。(診断機による油温管理のもと調整)

⑦テスト走行・車両によっては診断機にてリセットをして作業終了となります。

IMG_20160423_200817

※内部の汚れがひどい場合③フラッシング工程をもう一回行うこともあります。

 

ざっとこれだけの手間をかけてオイルを交換します。

 

なぜここまでしなければならないのでしょうか?

それは、ミッション内部は大変精密で細かな油路やソレノイドなどで形成されていますので異物は大敵なのです。

しかし、構造上必ず鉄粉は発生します。

そこでオイルパン内部には磁石が付けてあり鉄粉を吸着させることでミッションに戻らないようにしているのです(写真①の丸いものが磁石です。)が、磁石につかまらなかった鉄粉はさらにフィルターでキャッチするような構造になっています。

それでもオイルパンの底には、かなり量の鉄粉が沈殿しているのが問題なのです。

オイルパンを外さずオイル交換をすると、新油を給油した際この沈殿した鉄粉が舞い上がりその鉄粉がフルードとともにミッション内部に回り込んだり、フィルターを詰まらせたりします。

当然、鉄粉がミッション内部を回って良いことなんてありません、精巧なミッションに鉄粉が回り込んでしまえばミッションの誤作動=作動不良となり壊してしまうことになりかねません。

良かれと思いATF・CVTフルードを替えることでせっかくおとなしく沈殿していた鉄粉を舞い上がらせてしまうなんてわざわざ壊しているようなものです。

先ほど紹介した方法でのメリットは、①オイルパンを外して洗浄することで底に溜まった多くの鉄粉を捨て去る、さらに③フラッシングでミッション内部に残っている古い鉄粉の混じったオイルを洗い流すことで確実なオイル交換(不具合を引き起こさない)ができるということです。

メーカーの指定ではこのような手間のかかる交換方法は指定されていませんが、私が今までオイル交換を繰り返してきてこれが最も最適な方法だと思い推奨しています。

世間ではミッションオイルを交換すると壊れるとか、交換不要などいろいろ議論されていますが、私の見解では交換しなくてよいオイルなどは存在しませんし、実際にミッション内部から多量の鉄粉が出てくることは事実です。愛車をよい状態で保ちたいのであれば交換は必須です!

それにオイルを交換すると壊れるなどということもありません。(そんなことを言っていたらオイル漏れの修理ができなくなってしまいます。)

しかし、交換には細心の注意が必要です例えば交換する前にミッションに何か症状が出ている(例えばシフトショックが異常に大きいなど)場合などはすでに壊れ始めているので、オイルを交換することでとどめを刺してしまうなんてこともあります。

交換前に診断機を当てて異常が隠れていないかチェックをしたり、走行テストを行って違和感がないか確認してから作業着手をしなければいけません。

車種によって指定交換サイクルは違いますがおおむね5万km走行前後までに初回のオイル交換はしておいたほうが良いです。あまり距離が伸びてからですとすでにミッション内部で鉄粉による劣化・摩耗が進んでいることが多いです。

初回交換が距離が短いようでしたら鉄粉の発生量も少ないのでオイルパンを外さない交換でよいと思います。(その交換方法でも当店ではフラッシングの工程は行います。)

2回目や距離が延びてしまった場合は今回紹介した方法を実施してください。

オイル交換はオイルを交換することが目的ではなく、愛車をよい状態に維持することが目的だということです。どこのお店でもAT・CVTのオイル交換は行っていると思いますがチェンジャーを使い簡易的に行っているところがほとんどで、当店のような方法を実施しているところは少ないと思います。

ミッションオイルに関してよく質問されることが多いです、疑問などありましたら是非ご相談ください。

 

栃木県宇都宮市の整備工場月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

MASUTAKAブログ最新情報

ニッサン DAYZ(B21W) エンジン掛からない

ニッサン DAYZ(B21W) エンジンが掛からないとお電話が入りました。 エンジンが掛からない状態をよく聞き出します。 ・キーのマークが点灯してクランキングできない。メーターも点かない。 ・キーの電池を変えたが変わらず掛からない。 ・スペアのカギも持ってきたけど掛からない。 ・車両バッテリーは最近交換してある。 上記の状況の中で気になるのが鍵のマークが点灯しているということです。 この車両はキーをプッシュスタートボタンでエンジンを掛けるタイプですのでリモコンの電池が無くなってしまうとボタンを押しても掛か ...

続きを見る

ボルボ V70(875)エンジン不調・エンスト

ボルボV70(875)のご入庫 エンジン不調でエンストしてしまうとのこと。 入庫時はアイドリングがほとんど出来ずエンジンがかかってもすぐにエンストするような状態でエンジンチェックランプも点灯しています。   診断機にて故障コードを読み出すとエアマスセンサーのエラーを検出していました。 エアマスセンサーのコネクターを外すと完調まではいきませんがエンストもせずアイドリングも保持していますのでエアマスセンサーの信号が悪影響を与えていたのは間違いなさそうです。 エアマスセンサーとはエンジンに取り込む空気 ...

続きを見る

いすゞ エルフ(NJR85)DPD分解洗浄②

強制再生もできなくなったこちらの車両、各部点検してDPDに詰まりがあることが確定したので分解洗浄を行うことになりました。 いすゞ エルフ(NJR85)DPD分解洗浄① 外したDPDはこのような形をしています。 中は酸化触媒とDPDのセクションに分かれます。 初めにエンジン側の酸化触媒の入り口を見てみます。 ここはエンジンから出てきた排気ガスをもろに受けるところになりますが大きなススの塊で半分近くふさがっています。 次に分解していきます。 DPDの入り口側はパッと見た感じあまり汚れていないように見えます。 ...

続きを見る

いすゞ エルフ(NJR85)DPD分解洗浄①

いすゞ エルフ(NJR85)のご入庫 DPDの堆積限度を超えてそのたびに対策していましたが(事例リンク)いよいよ強制再生もできなくなってしまいました。 正常な状態ですとDPDの差圧が大きくなるとススで詰まっていると判断して自動的に強制再生が始まります。 しかし、"強制再生を無視したり" "使用過程の不利な癖"などで詰まりが解消しないことが続くとエンジンチェックランプを点灯させてフェイルセーフを掛けます。 ※フェイルセーフはメーカーによって条件や作動の仕方は変わります。   こちらの車両、チェック ...

続きを見る

FIAT パンダⅢ(312)ダブルマスフライホイール破損

FIAT パンダ(312)のご入庫 ディーラーでダブルマスフライホイールの故障を指摘されて当店にいらっしゃいました。 まだ走行できる状態でご入庫されましたがエンジン振動が大きいのとデュアロジックシステムもエラーが出てギア抜けを起こしたそうです。 ディーラーで診断済みとの事ですが、当店でもディーラーでの診断結果と実車を確認した上で同様の診断結果となりダブルマスフライホイールの故障が起きていると判断しました。 基本はクラッチオーバーホールと同様の作業になりますのでトランスミッションを取り外してクラッチを点検し ...

続きを見る

MINI クーパーSDクロスオーバー(R60) チャージランプ点灯

MINI クロスオーバークーパーSD(R60)のご入庫 チャージランプが点灯するとの事。 チャージランプとはバッテリーの形をした警告灯ですがバッテリーの良否を表示しているわけではなく充電系統に異常があることを警告するランプになります。 充電系統のカナメである発電機であるオルタネータを点検すると何やらゴムカスのようなものがベルト周りに多数飛び散っているのがわかりました。 このディーゼルエンジンでよく起こる不具合の可能性があります。 結果として予想通りクランクプーリーのダンパーゴムが剥離したことでプーリー自体 ...

続きを見る

シトロエン C3 納車整備?

シトロエン C3のご入庫 中古で購入したこちらの車両、購入時車検を取ったうえで納車されたようですがブレーキが無いように見えるので点検してほしいとのご依頼。 走行距離4万㎞台なのでそれほど傷みはないかと思われますが、ブレーキを簡単にチェックするとフロントブレーキパッドがほとんどありませんしブレーキディスクローターの摩耗も激しいのがすぐにわかりました。 車検は購入時に取っているがちゃんとした整備が行われていないようですので当社で法定点検を行いリセットの意味で全体をメンテナンスを含めた点検整備行うことになりまし ...

続きを見る

メルセデスベンツ CLA180 エアバック警告灯点灯

メルセデスベンツ CLA180 メーター内にエアバックの警告灯が点灯したとのこと 診断機にて故障コードを読み出します。 B005013 運転席シートベルトバックル機能障害・断線 このようなエラーコードを検出しました。 シートベルトバックルとはシートベルトを装着するときに差し込む部分のことで、この部分の機能障害を訴えてきました。 バックルアッセンブリーを交換します。 交換後はエラーの検出も収まりました。   従来からシートベルトバックルにはシートベルトをしないと警告灯や警告音を発報するスイッチが内 ...

続きを見る

FIAT 500L ツインエア ドックボーンマウント切れ

FIAT500Lの車検でのご入庫 500Lは正規での日本未導入車両で、こちらは500Lのツインエア搭載モデルになります。 車検整備はいつも通りの内容ですが点検時交換必要か所を発見しました。 エンジン下部にあるエンジンマウントですが切れてしまっていてエンジン全体が前後に大きく動いてしまっている状態です。 ドックボーンマウントなどと呼ばれるロアマウントになります。 FF車ではこのように下側でエンジンの動きを抑制するマウントは良く採用されています。 交換が必要ですが並行車両なので日本国内で部品の流通が無いため海 ...

続きを見る

ルノー ルーテシアⅢ(クリオ)エンジン掛からない

ルノー ルーテシアⅢ(クリオ) エンジンが掛からないとのことで搬送されました。 症状が起きた時のシチュエーションをまとめます。 ・マニュアル車でギアを入れたたままでクラッチを踏まずにクランキングをしてしまった。 ・その直後からクランキングが出来なくなった。 ・ジャンピングをしてもうんともすんとももいわない。 ・メーターの表示も作動せず黒いまま 上記状態で搬送されましたので、車両の状況を確認していきます。 ・キーを回してもメーターの作動は無くスターターモーターも全く反応していない状態。 ・バッテリーの測定値 ...

続きを見る

-故障修理・整備, ニッサン

© 2026 増高自動車工業有限会社