栃木県宇都宮市の整備工場
TEL 028-656-2588
月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 用品・タイヤ・ボッシュ

メンテナンスは基本が大切です。

WAKO'S RECS(ワコーズ レックス)の施工依頼でご入庫。

RECSはエンジン吸気系統を洗浄することで本来の性能を取り戻すメンテナンスの一環です。

当店では施工のご依頼を受ける際は”なぜRECSを施工したいのか?” と目的をお伺いします。

なぜそのようなことを尋ねるのかと言いますと、お客様がRECS施工に何を求めているかを知るためです。

このRECSはインターネットなどで多くの情報が行き交い、まるで不具合が治るとか性能がすごく上がるなど魔法の施工のような扱いをされているのを時折見受けます。

お客様が不具合の改善目的でRECS施工に期待を求めているのでしたら、どのような不具合が気になっているか問診しなければなりません。

今回のお客様もエンジンの加速感や振動などが気になるため、RECS施工をご依頼されました。

確かに吸気系統がよほど汚れていれば起きる不具合のひとつですが、それ以外にも原因があるかもしれませんので今までのメンテナンスの状況をさらに問診していくと気になるワードが出てきました。

スパークプラグを変えた記憶がなくディーラーで車検の際に交換しなくてもよいか尋ねたがまだ大丈夫と言われそのままにしているとの事。

こちらの車両は軽自動車でスパークプラグの寿命は、一般的な乗用車の半分です。

走行距離と問診した内容を合わせて考えても交換時期を超えていることが想像できますのでRECSはひとまず置いておきエンジンの点検をすることをお勧めしました。

外したスパークプラグはご覧の通り。

接地電極は丸く摩耗してしまっていますし、中心電極も細くとがってしまっています。

摩耗が酷いので電極間のすき間もかなり広くなっているのは目視で容易にわかります。

これではエンジンを回すための基本は成り立っていませんので不具合が出てもおかしくありません。

 

実際に電気的に比べてみます。

古いスパークプラグでのイグニッションコイルの2次電圧

新しいスパークプラグでの2次電圧

スパークプラグを交換しただけで電圧が約半分になりました。

これはスパークプラグのギャップが広すぎるためイグニッションコイルにかかる要求電圧が高くなっていたためです。

ここまで電圧が高くなっていると加速時など火花を飛ばすのに不利な状況下では失火して不具合として現れていても不思議ではありません。

次にエアクリーナー

真っ黒です。

いくらRECSで吸気系統を綺麗にしてもこれだけエアクリーナが汚ければ効果は半減です。

RECSは夢の回復メンテナンスではなく単に汚れを落とすことによって初期の性能に近づける(戻す)メンテナンスです。

RECS施工中にはエンジン内部にくすぶりが起きたりレーシングを行ったりしますのでもしかしたら、この車両の状態ではイグニッションコイルに負担が掛かり壊れてしまっていたかもしれません。

各社効果・効能を宣伝しますので、ユーザーサイドで過大に期待を抱いてしまうこともあるかもしれませんが、魔法はありませんのであくまでも基本が成り立ったうえでの効果・効能ということをお忘れないように。

 

栃木県宇都宮市の整備工場月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

MASUTAKAブログ最新情報

いすゞ エルフ(NJR85)DPD分解洗浄①

いすゞ エルフ(NJR85)のご入庫 DPDの堆積限度を超えてそのたびに対策していましたが(事例リンク)いよいよ強制再生もできなくなってしまいました。 正常な状態ですとDPDの差圧が大きくなるとススで詰まっていると判断して自動的に強制再生が始まります。 しかし、"強制再生を無視したり" "使用過程の不利な癖"などで詰まりが解消しないことが続くとエンジンチェックランプを点灯させてフェイルセーフを掛けます。 ※フェイルセーフはメーカーによって条件や作動の仕方は変わります。   こちらの車両、チェック ...

続きを見る

FIAT パンダⅢ(312)ダブルマスフライホイール破損

FIAT パンダ(312)のご入庫 ディーラーでダブルマスフライホイールの故障を指摘されて当店にいらっしゃいました。 まだ走行できる状態でご入庫されましたがエンジン振動が大きいのとデュアロジックシステムもエラーが出てギア抜けを起こしたそうです。 ディーラーで診断済みとの事ですが、当店でもディーラーでの診断結果と実車を確認した上で同様の診断結果となりダブルマスフライホイールの故障が起きていると判断しました。 基本はクラッチオーバーホールと同様の作業になりますのでトランスミッションを取り外してクラッチを点検し ...

続きを見る

MINI クーパーSDクロスオーバー(R60) チャージランプ点灯

MINI クロスオーバークーパーSD(R60)のご入庫 チャージランプが点灯するとの事。 チャージランプとはバッテリーの形をした警告灯ですがバッテリーの良否を表示しているわけではなく充電系統に異常があることを警告するランプになります。 充電系統のカナメである発電機であるオルタネータを点検すると何やらゴムカスのようなものがベルト周りに多数飛び散っているのがわかりました。 このディーゼルエンジンでよく起こる不具合の可能性があります。 結果として予想通りクランクプーリーのダンパーゴムが剥離したことでプーリー自体 ...

続きを見る

シトロエン C3 納車整備?

シトロエン C3のご入庫 中古で購入したこちらの車両、購入時車検を取ったうえで納車されたようですがブレーキが無いように見えるので点検してほしいとのご依頼。 走行距離4万㎞台なのでそれほど傷みはないかと思われますが、ブレーキを簡単にチェックするとフロントブレーキパッドがほとんどありませんしブレーキディスクローターの摩耗も激しいのがすぐにわかりました。 車検は購入時に取っているがちゃんとした整備が行われていないようですので当社で法定点検を行いリセットの意味で全体をメンテナンスを含めた点検整備行うことになりまし ...

続きを見る

メルセデスベンツ CLA180 エアバック警告灯点灯

メルセデスベンツ CLA180 メーター内にエアバックの警告灯が点灯したとのこと 診断機にて故障コードを読み出します。 B005013 運転席シートベルトバックル機能障害・断線 このようなエラーコードを検出しました。 シートベルトバックルとはシートベルトを装着するときに差し込む部分のことで、この部分の機能障害を訴えてきました。 バックルアッセンブリーを交換します。 交換後はエラーの検出も収まりました。   従来からシートベルトバックルにはシートベルトをしないと警告灯や警告音を発報するスイッチが内 ...

続きを見る

FIAT 500L ツインエア ドックボーンマウント切れ

FIAT500Lの車検でのご入庫 500Lは正規での日本未導入車両で、こちらは500Lのツインエア搭載モデルになります。 車検整備はいつも通りの内容ですが点検時交換必要か所を発見しました。 エンジン下部にあるエンジンマウントですが切れてしまっていてエンジン全体が前後に大きく動いてしまっている状態です。 ドックボーンマウントなどと呼ばれるロアマウントになります。 FF車ではこのように下側でエンジンの動きを抑制するマウントは良く採用されています。 交換が必要ですが並行車両なので日本国内で部品の流通が無いため海 ...

続きを見る

ルノー ルーテシアⅢ(クリオ)エンジン掛からない

ルノー ルーテシアⅢ(クリオ) エンジンが掛からないとのことで搬送されました。 症状が起きた時のシチュエーションをまとめます。 ・マニュアル車でギアを入れたたままでクラッチを踏まずにクランキングをしてしまった。 ・その直後からクランキングが出来なくなった。 ・ジャンピングをしてもうんともすんとももいわない。 ・メーターの表示も作動せず黒いまま 上記状態で搬送されましたので、車両の状況を確認していきます。 ・キーを回してもメーターの作動は無くスターターモーターも全く反応していない状態。 ・バッテリーの測定値 ...

続きを見る

年末年始休業日のお知らせ

年末年始は、28日(日曜日)から4日(日曜日)は休業させて頂きます。 10.11.12.18.25日も休業となります。      

続きを見る

整備の質

以前から時折見かけてはいましたが最近あまりにも多いブレーキドラムの給油方法。 雑すぎる給油が気になって仕方がありません。 ドラムブレーキのドラムを外すとこのようになっています。   写真ではよくわからないかもしれませんがグレー色のモリブデングリスを塗りたくっています。 金属部分同士がこすれる摺動部分に給油が必要なのですが、必要個所以外にもグリスが大量に付着していて、バックプレートなどは全体にわたってグリスが付着しています。   関係のない所にもたくさん付着しています。 グリスの付着具合から当社で ...

続きを見る

ホンダ ステップワゴン(RP3)安全支援システムエラー

ホンダ ステップワゴン(RP3) メーターに警告が次々出てくるとのこと。 警告灯の内容から安全支援システムに絡む故障が起きているようです。 診断機を使用して故障コードを読み出します。 P3000-49 マルチパーパスカメラ内部故障 カメラの内部故障を検出しています。 安全支援システムのカナメであるカメラの故障を検出したため安全支援システムのそれぞれの機能に対する警告灯が次々と出てきたのです。 カメラを交換 新品のカメラを付けなおしただけではこのようなエラーが出てしまいます。 エーミングが終わっていないとい ...

続きを見る

-故障修理・整備, 用品・タイヤ・ボッシュ

© 2025 増高自動車工業有限会社