アルファロメオ ジュリエッタ1.4のご入庫
オーバーヒートランプが点灯したとの事
この警告ランプは危険ですのでロードサービスで搬送してもらいました。
症状が発生した時の様子をお聞きするとエアコン(冷房)の効きが急に悪くなったためガソリンスタンドで診てもらおうと立ち寄ったところ今度はオーバーヒート警告灯が点灯したとの事。
ガソリンスタンドでは電動冷却ファンが回っていないのではないかと言われたようです。
点検を始めます。
エアコンを掛けると回るはずの電動ファンはやはり回っていません。そこで電動ファンに電気が掛かっているか確認するためコネクタを外してみると・・・
真っ黒に焦げてしまっています。
電動ファンモーターはかなりの消費電力を必要とする部品ですのでコネクターの接触が少しでも悪いと接触抵抗でこのように溶損してしまうことがあります。
当然モーター側のコネクターも同様の状態です。
新しいモーターとハーネスに交換します。
取付の際には少しでもコネクターの接触をよくするためと酸化を防ぐために通電グリスを塗布することも重要になります。
症状発生時エアコンの効きが悪くなったのはこの電動ファンがエアコンのコンデンサーファンと兼用であるためコンデンサーの熱を捨てることが出来ずエアコンが効かなくなったのです。
エアコンが効かなくなったことがきっかけでガソリンスタンドに入りその時にオーバーヒート警告が点灯してすぐにエンジンを止めたことで2次的被害を防ぐことが出来ました。
電動ファンに限らずモーターやライトなど大電流を必要とする部品はこのような不具合が起きやすいです。
単に接触不良もあるのですがモーターが劣化することで抵抗が増えて大きな電流が流れることも原因になることもあります。
同様の故障事例 リンク