アウディA5(F5) 2.0ターボ

エアコンの冷房が全く効かないとの事。
入庫時確かに冷風は一切出ない状態でしたので点検を始めます。
まずはエアコンの冷媒システムの点検の基本である冷媒ガス量を確認します。
やや少なかったものの全く効かないような量ではありませんでしたが、点検を進める上ではガスが規定量入っていることが基本ですので規定の量に調整した上で次の点検に進みます。
次にエアコンガスを圧縮するコンプレッサーの作動状態を確認しますが従来のコンプレッサーはベルトが掛かるプーリー部分にマグネットクラッチが装着されていましたのでその部分のon/offが目視で確認することが出来ました。
しかしこの車両に装着されているコンプレッサーはプーリー部分は直結のため目視では作動状態の判断はできません。

そこで診断機を使用して作動をコントロールをしている電流値をモニターします。

電流値として正常に通電してコントロールしようとしているようです。
しかし、この制御電流のアクティブ制御でon/offさせても冷媒ガス圧力に変化がほとんど見られませんでした。

本来はこのレギュレーターバルブの電流をコントロールすることでコンプレッサー圧力を調圧するのですがわずかな変化しかしませんでした。
バルブに掛ける電流のコントロールを車両はしようとしているが受けている側がうまく圧縮できていないのでコンプレッサーの圧縮不良と判断してコンプレッサーを交換します。

交換後はレギュレーターバルブに通電するとしっかり圧縮してエアコン自体もよく冷えるようになりました。

このタイプのコンプレッサーは可変容量タイプでレギュレーターソレノイドバルブを電流制御で開閉することで圧力のコントロールを行うようになっています。
従来の定容量タイプのコンプレッサーはマグネットクラッチのON/OFFが目視で確認でき回ってさえいれば冷媒ガス量の測定値の良否も比較的簡単に行うことが出来ていました。
マグネットクラッチが付いていてもレギュレーターソレノイドが使われているタイプもありますのでなかなか判断が付きづらいものが増えてきたのが頭を悩ませます。