AUDI TTクーペ 2.0(8J後期)のご入庫
車検でのご入庫ですがウォータポンプの交換のご依頼をうけました。
TT2.0の後期はエンジン型式がCESに変わり全く新しくなりました。
前期(BWAユニット)
後期(CESユニット)
新エンジンはタイミングベルトはチェーンに変わりオイルメンテナンスをきっちりしていればチェーン伸びの心配なくなり故障も減るかななんて思っていたら大間違いです。
ウォーターポンプはエンジンの前側で駆動されているものがほとんどなのですが、このエンジン後ろ側についています!それもコッグドベルトで駆動しています!
技術的に優れたものを作ろうとする姿勢はよいのですが、メンテナンスと耐久性に劣る部分は今も昔もよくならないのはなぜなのでしょう。
そのウォーターポンプはこんなところについています。インマニ下側のミッションよりについています。
こんな小っちゃいコッグドベルトで駆動するくらいなら何とかほかの手がなかったのかな~ 設計担当の方からは怒られるでしょうが整備する側からすると思います。
ウォーターポンプ自体もコストダウン・環境負荷を考えてか?ALL樹脂製です。
これも水漏れをよく起こしますし、部品代も非常に高いのが難点です。
今回はお客様が予防整備で交換したいとの事で特に部品に不具合はなかったのですが、いつ漏れ出すかわからない樹脂のウォーターポンプ・・・距離と時間で管理する考え方は正解だと思います。
ドイツの自動車メーカーの車造りは常に先を進んでいて、新機構・新技術を搭載していることが多いのですがその分システムが未熟だったり、環境負荷ばかり考え実際の使用状況にマッチしておらず不具合を起こす例が非常に多いのが難点です。
ドイツ自動車メーカーのエンジンオイル交換サイクルが良い例だと思います。
自動車メーカーは車両販売で成り立っているので当然コストダウンも必要ですし、ドイツのような環境に厳しく企業の格付けされるような国ですとリサイクルできる材質のものを使用するのはわかるのですが、あまりにも耐久性に乏しく環境にやさしくともユーザーにはやさしくないように思えてしまいます。