VW ゴルフ6のご入庫
ヘッドライトが点かないとの事。
確かにヘッドライトは点灯しませんが原因は想像できます・・・
大量の水がヘッドライトに浸入しています。
診断機も掛けますが当然エラー検出。
ヘッドライトのシーリングが悪くなり雨水が浸入しているのですが、水が入ってよい訳がありません。
どのようになるかと言いますとこのようになります。
ヘッドライトユニットは単に電球が入っているわけではなくHIDのバラストユニットやアクティブヘッドライトのコントロールユニットなども一体になっています。
このヘッドライトも底の部分にユニットが付いていますが浸入した水がコネクターにも入り込んでいます。
このヘッドライトの場合、水浸入により電子ユニットも破壊されて点灯しない状態になっていました。
当店にいらっしゃる前にディーラーで診てもらったが何十万円もすると言われ当店にいらっしゃいました。
予算の都合もあるようなので中古のヘッドライトユニットに交換してヘッドライトは無事に点灯するようになりました。
時折ヘッドライトユニットが曇っている車両を見かけます。
ヘッドライトユニットは光源の熱量が大きいため温度変化が激しく、ユニット内部の空気の膨張を外気と呼吸をする仕組みになっていて完全に密封されているわけではないので、洗車後などにわずかに曇ることもあります。
しかしそれはあくまでも一時的なもので内部に水滴がいつまでも出来るほどになるとそれは明らかに水の浸入があるということになるのでどこかの気密不良が考えられます。
今回の車両も水の量からしてずいぶん前から水が入っていたと推測されますが、初期の段階であればヘッドライト交換をしなくてもシーリング処理で済んでいたかもしれません。
比較的中古のヘッドライトが安価で入手できる車両でよかったのですが、一般的に新品ヘッドライトは非常に高額(数万円で済むことはありません)な部品になりますので注意が必要です。