VW ゴルフ5 GTI
年数・距離共に大分伸びてきたこの時代の車両、ハブのベアリングもそろそろ限界を迎えることが多くよく見かけるます。
同型モデルで違う車両ですが、それぞれのハブベアリングの不具合症状例を紹介します。
走行中ゴーゴー音が聞こえるためタイヤを変えたが音がやまなかったとの事でご来店。
走行テストを行うと低い音でゴーという音が60㎞/h位から車内に響きます。
感覚的には車両後方から聞こえる気がします。
リフトで車両を持ち上げてタイヤを手で回すと右後輪の車輪からゴー音が出ていることが確認できました。
後輪のハブベアリングはこのようにハブと一体式で供給されています。
手で回わすとゴロゴロしてスムーズに回らない状態でした。
次の車両はゴトゴト音がするとの事。
走行中ステアリングを左右に少し切ると音が激しく出ます。
こちらもリフトアップして点検すると左前輪がガタガタです。
タイヤが緩んでいるわけではなくガタガタなのはベアリング自体にガタがあるからです。
こちらもハブアッセンブリーでの供給になりますので交換します。
前輪・後輪でハブの形状は違いますが役割としてはどちらも同じです。
初めに紹介した車両のようにゴーという音はタイヤに起因して出ることもあるのでユーザーが行ったようにタイヤを変えたけど消えなかったという消去法はシンプルではありますが非常にわかりやすい判断方法です。
あとに紹介した事例はこれを放置した場合は車軸からもげてしまう非常な危険な状態の一歩手前でした。
最近はタイヤのサイズも太くなり、銘柄によってはパターンノイズが大きなものもあるためノイズに隠されて気が付きづらいパターンもありますので注意が必要です。