栃木県宇都宮市の整備工場
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ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 BMW

BMW X5(F15)エアサスペンション パンク

BMW X5(F15)のご入庫

走行中、何か後輪がゴツゴツする感じがするとのこと。

原因は一目瞭然このような姿勢になっていればゴツゴツするのも当然です。

車体後部が大きく下がってしまっています。

これはエアサスペンションがパンクしてしまっているため空気バネであるベローズ(エアスプリング)がつぶれてこのような姿勢になっているのです。

この状態は後輪にバネが無い状態と同じですので路面からの衝撃がダイレクトに伝わりゴツゴツしてしまいます。

ベローズはこのような形をしていて一見するとなにもおかしな感じはしません。

これは一番縮んだ状態ですので圧搾空気を送り込むとこれだけの長さになります。

折れ曲がっていたところに細かなヒビはありますが漏れているかはわかりませんので圧搾空気を送り込みながら石鹸水を引きかけると・・・

このように勢いよく空気が漏れているのがわかります。

ベローズは姿勢によって伸び縮みさせるため折れ曲がりしわになるところが出来ます。

長い間そこの伸縮を続けているうちにわずかにヒビが出来て少しづつ空気が漏れ出してしまいます。

ポンプで空気を送り込んでも漏れが酷く追い付かずパンク状態になり先ほどのような姿勢になってしまいます。

新しいベローズを組付けて姿勢を保持することを確認して修理完了です。

 

車両を支えるサスペンションのバネには金属製のものや今回紹介したような空気バネのものがあります。

空気の圧力をリニアにコントロールできるため乗り心地や姿勢を制御できることが大きな利点なのですが金属製よりも寿命が短いためこのような修理を避けることが出来ないのが大きな欠点です。

はじめのうちは空気の漏れに気が付きづらいのですが空気を圧縮するコンプレッサーの作動頻度は増えてしまい焼き付いてしまうなどという2次的被害も起きるのもこのシステムのオーソドックスな故障です。

駐車後に車両姿勢が傾いてるなど気が付いた時点でパンクを修理することが2次被害を防ぐことにもなります

ちなみにこの車両の前輪のバネは金属製のコイルばねですので前輪はこのような姿勢の落ち込みは起こりませんが、4輪エアサスの場合は前輪でも同様のことが起きますので姿勢がおかしくなった場合は点検をする必要があります。

 

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