ニッサン NV150
走行中、突然エアコン(冷房)が効かなくなりオーバーヒートランプが点灯したため緊急連絡が入りレスキューで搬送されました。
”オーバーヒートとエアコンの効きが悪い”と言われて真っ先思い浮かぶ部品があります。
それはラジエータの電動ファンです。
現代車はラジエータの冷却とエアコンコンデンサーの冷却を同じ電動ファンで兼用していることが多いので症状としても同時に発生することが多いのです。
エンジンルームを覗き電動ファンを見ると何か違和感を感じました。
ファンが斜めになっているように見えます。
ファンを触るとグラグラでファンが固定されていないのがわかりました。
ファンモーターになにか起きているのは間違いありませんので取り外してみます。
なんとファンモーターが焼き付いた熱で樹脂製のファンが溶断しまっていたのです。
モーターの台座を兼ねているシュラウドのモーター取り付け部分も同様に溶けて、モーターが沈み込んでいるのがモーターが異常なほど高温になったことを物語っています。
新品と比較するとモーターがシュラウドにいかに溶けて入り込んでるのがわかります。
走行距離も伸びている車両なのでモーターの寿命で焼き付く寸前での異常加熱による故障です。
おそらくこの状態になる前にはかなりの異音も出ていたかともいますのでそのような症状が出た時点で点検を受けるようにしてください。
今回はオーバーヒート警告灯が点灯してすぐに走行をやめたことでエンジンを壊すような大事には至りませんでした。