アウトビアンキ A112 アバルトのご入庫

走行中酷いコトコト音がするようになったとのこと。
車両を点検すると右前輪に大きなガタが発生していました。
原因はステアリングラックのガタです。

この時代のFIATなども同じことが起きることが多いようですがステアリングラック内部のブッシュが破損したりするとシャフトの支えが無くなってガタガタになります。
ラックブーツを外して内部を見るとシャフトを支えるカラーが抜け出て外れていました。
本来は爪で引っかかって抜けてくることはないはずなのですが爪の部分が削れてなくなっていました。


新品を組付けますが外れたカラーはどうも逆さまについていたようで、そのため爪もダメになったようです。
カラーを挿入するとラックはしっかり固定されガタはなくなりました。


ブッシュの劣化で割れて同様の症状が起きることも多いようで、この時代のパンダなども同じ仕組みを採用しているため注意が必要です。