メルセデスベンツ ゲレンデ(463)車検のご入庫
走行距離6万㎞台に達したので車検整備と予防的なメンテナンス一式のご依頼を承りました。
まずはディーゼルエンジンのオイル交換。
フィルターはこのように真っ黒です。ディーゼル機関は構造上ススが出るためオイルが真っ黒になります。
直噴のガソリンも同様なのですがススは機関に対する攻撃性がありますので排出するためにも定期的な交換が重要になります。
フィルターといえば燃料フィルターも同様に交換します。
非分解ですがどれくらい汚れているか分解して見てみます。
ウォーターレベルセンサーが内蔵されています。
フィルターはやはり真っ黒です。
燃料フィルターは思いのほか汚れますが見逃されがちです。
このフィルターの先には高圧のサプライポンプやコモンレールタイプの高精度インジェクターがいますのでここで不純物をしっかりキャッチできなければなりません。
次のフィルターはこちら、エアフィルターです。
ディーゼルエンジンは吸入空気は常に全開ですので汚れやすいですし汚れることで性能に影響を与えやすい部分です。
ディーゼル機関はこのようにフィルターと呼ばれる部品が汚れるのですがそれだけ酷使する部分なので定期的な交換が重要なことがお分かりになるかと思います。
次に動力伝達のかなめのオートマチックトランスミッションフルードの交換です。
オイルパンの磁石に鉄粉がこれだけ付着します。
フルードは超低粘度フルードが指定で色も青
ストレーナーも新しくして組付けます。
最後に前後ディファレンシャルオイルとトランスファーオイルを交換
マグネット付きドレンボルトに吸着された鉄粉を見ると交換の必要性がお分かりになると思います。
最後に忘れてはいけないバッテリーです。
この車両では後席の足元にあります。
さらに忘れてはならないものにサブバッテリーがあります。
メインのバッテリーを取り外すと奥にちょこんと装着されているため簡単に見ることが出来ません。
基本的にこの2つのバッテリーは同時に交換します。
走行距離6万㎞とそんなに走っていませんでしたがやはり車重が重たく負担が大きいのでしょう。
各部傷みが目立ちましたのでメンテナンスを行い正解でした。