BMW 320i(E90)のご入庫
ご用命は、駐車場にオイルが垂れた跡があるとの事。
リフトアップして点検するとオートマチックトランスミッションのオイルパン付近がオイル漏れしていました。
漏れているところをよく見てみるとミッションに配線をつなげるコネクターのスリーブからの漏れが特に酷いです。
この部分はよく漏れるところですので要注意箇所です、しかしここを交換するにはオイルパンを外さなければなりません。
オイルパンのパッキンも怪しい状態ですのでオイルパンとコネクタスリーブを交換することにしました。
オイルパンはフィルター一体式
このオイルパンはフィルターやパッキンが一体ですので基本的に交換が必要です。
しかしオイルパンを外してみると何やら怪しい整備をした跡が見受けられます。
この半透明のものは液状ガスケットで本来ならこのオイルパンでは使用しません。
もしかしたらオイルパンを交換せずに液体ガスケットを塗ってフルード漏れを何とかしようとしたのではないかと思われます。
コネクタスリーブスリーブにも液体ガスケットが塗ってありました。
交換後は35~50℃でフルードレベルの調整を行い作業終了です。
コネクタスリーブを交換するにはこのようにオイルパンを外さなければ出来ませんので当店ではオイルパン交換時に必ず同時に交換をするようにしています。
また、液体ガスケットは適切な部分に適量塗布しなければいけません。
過剰に塗りすぎればあふれたガスケットが剥がれ落ちて油路を詰まらせたりするなど故障を招くこともあります。
あくまでも漏れてしまっている箇所の修理はパッキンやガスケットなどを新品に交換することが基本です。
修理方法の選択は再発防止や二度手間にならないようによく考えて行わなければいけません。