メルセデスベンツ E350(W211)
車検でのご入庫。
メーター警告灯が点灯しています。
ESPとはエレクトロニクス スタビリティ プログラグ(横滑り防止装置)でブレーキやステアリング・エンジン等を統括コントロールしてスリップ時などに制御を介入させて走行安定性を保つものです。
様々な構成部品で出来上がっているシステムなので診断機で何の故障を検出したのか見てみます。
この故障は比較的多い故障でステアリングアングル(舵角)が上手く読み取れない時に検出することが多いです。
ステアリングを回しながら舵角をモニターすると読み取れていないところがところどころあるのがわかりました。
ステアリングアングルセンサーを外して、中を見てみますと案の定です。
光学式で中のディスクで位置(角度)を読み取るのですが、劣化で表面が曇ってしまっています。
光が上手く通りませんのでうまく読み取ることが出来ずエラーを検出したのです。
同様のシステムをBMWでも採用していてディスクとレンズだけの交換ができるようになっていますが、メルセデスではこの部品アッセンブリーでの交換です。BMW故障事例リンク
ステアリングアングル(舵角)センサーはESPの中核部分ですが、安定路面を走行中はチェックランプが点灯していても普通に走れてしまいます。
しかし、システムのチェックランプが点灯しているときはそのシステム自体を停止さてているため、安定性を失ったような いざという時には全く役に立たなくなってしまいます。
いくら普通に走れるからと言っても警告灯が点灯した際は、早急に原因探求の上修理しなければいけません。