FIAT クーペフィアットのご入庫
エアコンガスが抜けるがどこから漏れているか他店で診てもらったがわからないとの事
エアコンガスは当然透明ですので漏れ箇所の特定は内部に蛍光剤を入れたりして探すことになるのですが、こちらのお車比較的簡単に漏れ箇所がわかりました。
コンプレッサーから出ている高圧ホースのカシメ部分からぷくぷくと泡が出ていました。
このエアコン高圧ホースの交換で修理完了です・・・
というわけにはいきませんでした、2000年式のこちらのお車すでに高圧ホースは製造廃止との事。
早すぎやしませんか・・・
ぼやいてもしょうがないのでどうやって直すか考えます。
漏れ箇所はあくまでもカシメ箇所ですのでカシメが出来れば治ります。
カシメとは文字通り加締めでホースバンドの強力版のようなもので圧が高くバンドでは締め付け切れないところに使用します、強力に圧縮(加締め)してホースを留めます。
ホースも20年ほど使い込んで痩せているでしょうから交換しなければなりません。
以前は業者さんに出して直していましたが、時間と費用を考えてロスが多いので、ホースとカシメ機を用意して直すことにしました。
古いカシメを解いてホースを取り外します。
思った通りホースはかなり痩せてしまっていました、これではガスが漏れ出すのは当然です。
エアコンに使用するホースは、かなりの高圧が掛かるのとガスがゴムを浸透してリークしてしまうので専用ホースでなければなりません。
新しいホースとカシメ金具をカシメて作り直しました。
今後も部品供給が終わってしまった車両はこのようなトラブルが増えるでしょう。
単に部品供給が終わって直せないと嘆くよりも、どうしたら直せるか考えるのも結構楽しいものです。