VW ポロ(6R)のご入庫
”エンジンを掛けるキーが回らない!”とご連絡いただきました。
このような状態でよくあることではハンドルロックが掛かりステアリングシャフトに荷重が掛かってしまったためキーが回らない状態になることが多いのですが、お客様にステアリングを左右に揺すってキーを廻してもらいますがダメなようです。
他にもシフトレバーの位置なども確認しましたが問題はなさそうなので、レスキューに向かうことになりました。
現地でしばらく点検しましたがどうやらキーシリンダー内部に不具合がありそうなので搬送致しました。
キーシリンダーユニットを取り外してシャフトから切り離した単体点検を行いますがそれでも回りません。
さらに分解を進め引っ掛かっている部分を探します、3つの部品に分かれています。
①キーシリンダー:キー溝で解除してシリンダーを廻します。イモビライザーのアンテナも内蔵
②ステアリングロック:ハンドルロックを掛けるところでキーシリンダーから回されることでステアリングロックを解除する。
③イグニッションスイッチ:キーシリンダーから回される事でスターターモーターへの電源のON/OFFまたイグニッションをON/OFFする電気スイッチ
このように3つのセクションに分かれていますので、それぞれを単体で点検していきます。
すると、キーシリンダーもイグニッションスイッチもスムーズに回るのに、②ステアリングロックの部分が引っ掛かり回りません。
どうも内部で引っ掛かりがあり壊れてしまって回らないのですが、非分解部品で内部の確認が出来ませんでしたので この部分の交換となりました。
走行距離10万kmを超えていましたので使用頻度も増えたことでの故障と思いますが、キーが回らないトラブルはレスキューも困難なものになります。
もし、初期症状などありましたら早急に対処することをお勧めします。