いすゞ BELLETT(ベレット)1800GTのご入庫
車検整備のご依頼です。
若い方はご存知ないかと思いますが、現在トラックメーカーのいすゞは国内で御三家と呼ばれるほどの指折りの自動車メーカーで乗用車も生産していました。
その当時、ベレットサルーン(セダン)からさらにスポーティなモデルとして派生したモデルがGTシリーズでベレGの愛称で親しまれたモデルです。
今回のお車は、そのGTの最終モデル1800GTとなります。
昭和47年式で、約半世紀前のお車ですのでしっかりした整備が必要です。
やはり気になるのはブレーキの状態です。
後輪は、アルフィンタイプのドラムブレーキです。この羽でブレーキの放熱性の向上を狙ったものです。
しかし、分解してみるとホイールシリンダーはやはり見るも無残な状態です。
落とせる限り錆を落としてカップキットを交換しました。今後状態の良いブレーキシリンダーが手に入ったら交換をするようにお勧めしました。
※新品部品は製造廃止になっています。
エンジン調整をして無事に継続検査に合格です。
この時代のお車は、非常にシンプルですので一度しっかりした整備を行えばそんなに壊れることはありません。
しかしキャブレーター時代の旧車と呼ばれる車両を断る自動車屋さんも多いそうですが、過去の時代の車両の整備にかかわれることは、当時の自動車技術など時代背景に触れることも出来て整備士冥利ではないかと思います。