栃木県宇都宮市の整備工場
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ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 ボルボ

ボルボ V70Ⅱ イグニッションコイル故障

ボルボ V70Ⅱのご入庫

先日,ETMの修理をしたばっかりのV70 ”また、チェックランプが点いて、エンジンも調子が悪い”との事

まさか! ETM関係で何かあったのか?焦ります!

ご入庫すると、どうもETMの故障と感じが違いますし、メーターのインフォメーションではなく今度はチェックランプが点灯しています。(この車は、メーターにチェックランプとインフォメーションがあります。)

まずは、診断機で故障コードを確認します。

ECM-3503 ミスファイヤー1番シリンダー

を、検出しています。

5気筒エンジンですが何かの理由で1番シリンダーが上手く燃焼していないことを表しています。

ミスファイヤーを起こす原因はいろいろあるのですが、まずはよい火花が出ているか確認してみます。

イグニッションコイルにイグニッションアナライザーでスパーク電圧を波形化してみてみます。

やはり、1番シリンダーのコイルの2次電圧波形が出たりでなかったりしています。

一番上に伸びるところがスパークしているところです。

正常な波形はこちら

配線側に問題がないかほかのシリンダーと入替てもこのイグニッションコイルが波形が出ませんので1番シリンダーのコイル故障で間違いありません。

コイルを一つ交換して今回の不具合は解消されました。

 

本当でしたら残りのコイル、スパークプラグも同時に交換していただいたほうが今後の不具合の予防になるのですがETMを修理したばかりでお客様も負担しきれないので一つだけとなりました。

コイルのように電気的な故障は、なかなか予防で交換してしまうというわけにはいかないので、対処療法になることがほとんどです。

 

このように一つのシリンダーがミスファイヤーを起こしたとしても無理やり走ることはできてしまいます。

しかし!

それは、決して行わないでください!

火花が飛ばないということはガソリンがエンジン内部で燃えずにマフラー側に流れてしまいます、するとマフラー(触媒)内部でそのガソリンが燃焼してしまうのです。(最近の一部の車両は不具合時燃料カットします)

最悪は、床下でマフラー(触媒)が真っ赤に加熱して車両火災に発展します!

たとえそこまでいかなくても触媒をダメにしてしまいイグニッションコイルの何十倍もする価格の部品交換になってしまうこともあります。

”何か調子が悪いな” ”チェックランプが点灯した” それは車両が異常を教えている状態ですので、”まだ走れるからいいや”などと思わずにすぐに点検を受けるようにしてください。

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