明けましておめでとうございます。
昨年はブログを読んで当店にご来店いただいたお客様が非常に多く大変励みになりました。
今年も当店の作業内容をご紹介していきますので宜しくお願いします。
ご来店・ご相談どしどしお待ちしています。(^^)
日産 アトラス(AKR71 エンジン4HG1)
”寒くなってきたらヒーターがいつまでたっても全然温まらない”とのこと
寒くなる季節に症状がはっきり表れてくる不具合のひとつとしてオーバークールがあります。
オーバーヒートはよく聞かれると思いますが、その逆がオーバークールと呼ばれる不具合でエンジンの冷却水が適温よりも冷めてしまうことを言います。
エンジンは燃料を燃やすことで回転しているためとても高温になります、それを冷却水を循環させることで適温(85℃~95℃自動車の設計により異なります)に保っています。
適温に保つことは燃焼状態・エンジン内部のクリアランス確保に非常に重要なことです。
自動車のヒーターはエンジン冷却水の温度を利用しますので冷却水がぬるければ当然ヒーターの効きが甘くなります。
冷却水を適温に保つ部品がサーモスタットです。
細かい構造説明は割愛しますが、簡単に説明すると冷却水が熱くなると開き 冷めると閉じて冷却水の通路を切り替える役目をしています。
開きっぱなしがオーバークールの原因です。
アトラスの場合冷却水の通路の関係で2個サーモスタットを使っています。ラジエータに向かう通路が開きっぱなしになっていました。
下の写真はアトラスのものではありませんが左が開きっぱなしの不具合品です。
夏場ではなかなか気がつかない不具合ですので、寒い時期水温計の動きに注意してみて下さい。
正常な場合、水温計の針はほとんど動かないのが正常です。