マツダ RX‐8
バキンという音とともにクラッチがうまく切れなくなったとのことで搬送されました。
この車両は以前クラッチオーバーホールをしているためクラッチ本体に関するトラブルは考え辛いです。作業内容リンク
クラッチペダルを踏むと完全に節度がなくなっている感じではないので、油圧の抜けは考えづらいですし実際にどこからも漏れていませんでした。
ペダルを踏み込むと何かフアフアした感じがしますのでペダルをのぞき込むとそこに答えはありました。
クラッチペダルの金属製ブラケットが破断してしまっています。
ペダルを支えられないためクラッチマスターシリンダーも押し切ることが出来ずクラッチが切れなくなったのです。
18万㎞走行したこちらのお車、クラッチの操作回数もかなりのものになったでしょう。
実際、破断ヵ所以外にも操作回数の多さを物語っているのがスプリングの受け部分です。
元々穴の部分にプラスチックのブッシュがあったようですが無くなってしまい、さらにスプリングとブラケットの金属部分が擦れて削られています。
故障といえば故障ですが、ここまで使い込んだのであれば仕方がない故障とも言えます。