VW ゴルフ6のご入庫
エンジンチェックランプが点灯してエンジンが不安定で進まなくなったとの事。
早速診断機で何の故障コードによりチェックランプが点灯したのか読み出します。
スロットルバルブ関係のセンサーに異常を検出していました。
スロットルバルブ関係の故障を拾っていることから、スロットルボディのコネクターがしっかり取り付けられているか見てみようとエンジンが掛かった状態でコネクタに軽く触るとエンジン回転が不安定になりました。
わずかに触れただけでそれに合わせてエンジン回転が不安定になります。
どうやらコネクターの接触が悪いのかとコネクター端子を目視で確認しますが特に悪そうな感じがしません。
次にコネクターを触らずにスロットルボディ本体を軽く叩いてみると先ほどと同様にエンジン不調を起こします。
どうやらスロットルボディ内部の電気回路に不具合が起きて、わずかな振動で不調を起こしているようです。
スロットルボディを交換して不具合は解消しました。
スロットルボディはスロットルバルブの開閉を行うモーターと、開閉角度を読みとるセンサーで成り立っています。
今回の様に揺すったり、叩いたりして故障個所を特定する方法を加振法と呼ばれますが見事なほどこの方法で故障個所が特定できた不具合でした。
現代の車両はスロットルバルブを電子制御で作動させており、安全上エラーが許されない部分になるため故障が発生した場合はフェイルセーフがかかりほとんど走行が出来なくなります。
このような電子部品は突発的に故障を起こし、予防的な措置はほとんどできませんので故障はいつ起きるかわからない災難だと覚悟して起きた時にしっかり対処できる保険などのロードサービスや代車特約などの充実が必須となります。