メルセデスベンツ E550(C207) 車検整備でご入庫
車検整備の中で前輪のブレーキパッドの少なさを見つけました。
パッドを交換するのは当然ですがブレーキディスクローターも摩耗が進んでいます。
初めてのパッド交換でので、ディスクは研磨で行けるかと思いましたが測定してみると・・・
ほぼ摩耗限度に達していました!
最低厚み限度は30.0mmですが、測定値は30.2mmと0.2mmしか残っていません。
このローターを研磨してしまえば間違いなく最低厚み限度を下回ってしまいますし、そのまま使用したとしてもすぐに下回るのは目に見えています。
仕方ありませんが、パッドとディスク両方交換になりました。
こちらのお車、走行距離4万km代ですので間違いなく初めてのパッド交換です。
ディスクローターの新品時の厚みは32.0mmですので表裏それぞれ1.0mmしか余裕がないということになります。
ヨーロッパの自動車メーカーでは、パッドとディスクローター両方とも減らすことで制動力を発揮できる設計になっていることがほとんどで、今まではパッド交換2回に対してローター1回交換するような感覚でしたが、最近のヨーロッパ車はこのようにパッドとローター交換が同時に至るのが普通になっているように思います。
車両設計自体がこのように考えられていることですのでメンテナンスコストが掛かるのをご理解いただいた上で乗るようにして、決して最低厚み限度を下回った状態では使用しないでください!
ディスク自体の強度に問題があるのはもとより、パッドが摩耗した際ピストンの突き出し量が過剰になることでのトラブルも考えられるからです。
日本車とはブレーキ部品に関する考え方がまるで違いますのでご注意を。