ミツビシ ミニキャブ(U42T)のご入庫
ご用命は、”排気温警告灯が点灯してしまった”との事
排気温警告灯とはこのようなマークです。
あまりなじみのない形かと思いますが、少し前の車には付いていました。
名前の通り排気温度の異常上昇を知らせる警告灯です。
センサーは触媒に取り付けられていて何らかの異常で触媒温度が上がった場合に知らせます。
こちらのお車も、触媒に取り付けられています。
単純にセンサーの故障で点灯させてしまうことがあるのですが、それ以外の主な原因としてはエンジンの失火が多いです。
エンジンでガソリンがちゃんと燃焼しなかった場合、燃えなかったガソリンがそのまま触媒に流れ触媒で燃え異常な温度上昇を起こすのです。
その異常な温度上昇は目視で触媒の外側が真っ赤になっているのがわかるほど上昇するときもあり、車両火災につながる危険な状態です。
今回、やはり3気筒のうち1気筒燃焼していない失火状態でした。
原因は、スパークプラグの碍子が割れてスパーク電圧が漏れてしまったことでの失火でした。
スパークプラグを交換してエンジンの調子は正常になりましたが、排気温警告灯は消灯しません。
これは、この車両に使われている排気温センサーがヒューズタイプで一度温度上昇を検知してしまうとヒューズのように復帰できないタイプだからです。
新しいセンサーに交換しました。
最近の車両は、失火を感知すると燃料噴射を停止させたりする機能が組こまれていたりするためこのセンサー自体ついていない車両も増えました。
しかし機能を過信せず エンジンの調子が悪い時や警告灯が点灯したときは、無視せず早急に点検を受けるようにしてください。
※警告灯が点灯しても走れてしまう不具合は結構あるものです、しかし走れていればよいというものではないということです。