今春、次男が中学校に進学しました。
いつも会社の手伝いをしている次男、普段から様々な自動車を目にして機械に非常に興味がある様子。
通学に使用する自転車を決める際、学校見学に行って皆同じような自転車に乗っていることに違和感を感じたそうです。
人と違った自転車に乗りたいと何やら一生懸命調べていました。
私もロードバイク・マウンテンバイク・ミニベロ(小径車)を所有して自転車が好きなのですが、中学校では校則がありそうなのでまずは、入学説明会で先生から規則を聞いてくるように次男には言いました。
すると、変形ハンドル禁止でセンタースタンド・後ろの荷台が必須だという返答をもらってきました。
変形ハンドルと呼ばれるドロップハンドルやサイドスタンドなどのロードやマウンテンバイクはダメそうです。
そうするとママチャリと呼ばれるシティバイクしかなさそうでした。
そんな中、次男が興味をそそったものを見つけました。
それがこちら
10年以上前のナショナル レギュラーと呼ばれるモデルで私たちのような年代では当たり前に目にしていた実用車と呼ばれる車種です。
お豆腐屋さん・新聞屋さんなどのお仕事に使われたタフな自転車です。
特に次男の興味を掻き立てたのは、ブレーキのようでした。
現在の自転車はワイヤータイプしかないのですが、この当時実用車はロッドを使いブレーキにつなげていました。
頑丈さは当然のことながらその造形美も素晴らしいものです。
このロッドブレーキ実は2008年で廃盤になったそうです。(安全上の問題だとか)
前かごも付いておらず、ハンドル回りがヘッドライトのみなのも実用性を求めた結果の機能美というものが、若い世代には新鮮に映ったようです。
このレギュラーはナショナルからパナソニックに変わった現在でも生産されています、しかしブレーキはワイヤー式に変更になり、大部分がシティサイクルと部品の共有化が図られてしまい少し残念な感じになってしまいました。
(安全性やコストカットは企業の重要課題ですからね)
メーカーホームページ リンク
現代では、無駄と言われ省かれてしまうようなところにもしっかりしたモノづくりを感じさせてくれます。
フェンダーを留めるビスも社名入りプレート
砲弾型のヘッドライトもケースはアルミ製の非常にしっかりしたもの
革製のサドル
荷台は大きな荷物も載せられる大型で頑丈なもので、スタンドも安定して止めることのできる大型なもの
本人も気に入りメンテナンスも欠かさず行っているようです。
周りの人からも、様々な反応を頂けるのもうれしい様子(笑)
良いものを造ろうとしていた時代のものは時が経っても色褪せないものです。
自転車は種類によっては使い捨てのように扱われることもありますが、このような物もあったことを若い世代にも知ってもらい現代技術に生かしてもらいたいものです。
それにしても、実用車で通学する中学生って・・・いませんね。