ニッサン エルグランド(E51)のご入庫
前回、エアコンコンプレッサーの交換を行った車両です。
エアコンの異音とともに、エアコンの掛け初めの臭いが気になると同時にご依頼を受けていました。
平成21年式で7年経過していますし、走行距離も11万km走行した車両ですがエアコンのメンテナンスはエアコンフィルターの交換のみのようです。
まずは、エアコンフィルターを点検してみます。
前回交換してから1年半経っていますので、交換時期は過ぎています。
※エアコンフィルターの交換サイクルは1年毎です。
このお車は、エアコンフィルターのすぐ後ろにエアバポレータがあり、直視できますが見た目では綺麗そうです。
一見すると綺麗そうなエバポレーターですが、臭いの元である汚れを落とすため特殊洗浄液で洗浄してみます。
ドレンから、洗浄液が汚れを落として排出されます。
綺麗そうに見えたエバポレーターですが洗浄液は茶色に濁っています。これは、エアコンフィルターを通過してエバポレーターに付着した汚れなどです。
これで、エバポレーターは綺麗になりましたが、実はにおいの元になるカビなどはエバポレーターにまだ残っていますしそれ以外にもユニット内部のダクトなどにも雑菌は付着しています。
そこで、残ったカビなどを殺菌します。WURTHエアコン消臭殺菌ス プレー
送風しながら吸気口から吸わせてエアコンシステム全体にいきわたらせて洗浄殺菌を行います。
最後に新しいエアコンフィルターを装着します。
BOSCH アエリストフリー 脱臭と抗菌効果があります。
ここまでやってようやくにおいが気にならないレベルまで落とすことが出来ました。
家の風呂場やエアコンを洗浄するとお分かりかと思いますが、カビなどはとてもしつこく放っておくとすぐに繁殖します。
自動車のエアコンも掛け初めに臭いは内部に繁殖したカビなどの雑菌臭が原因です。
エアコンフィルターは、入り口に取り付けることでエバポレータなどのエアコンシステムにほこりなどを付着させないことが主な目的です。
ほこりの中には、雑菌もいますし雑菌のエサになるものも多く含まれます。
エアコンフィルターの中には、脱臭・殺菌効果をプラスしているものがありなるべくフィルターで菌の繁殖を抑えるものを使用した方がよいです。
また、いくら効果の高いフィルターでの使用期限を過ぎたものでは、効果が落ちかえってにおいの元になってしまうこともありますので交換サイクルは守らなければなりません。
それでもフィルターを交換していても、カビなどは必ず繁殖してしまいますのでフィルター以外の洗浄も定期的に行うことがベストです。
今回の車両のようにエバポレーターが見える位置にある車両はまれです、徹底洗浄は難しいことも多いのですがエアコンシステム全体にいきわたらせる洗浄剤を時を利用することでも臭いを防ぐ手立てになります。