MINI クーパー(R50)のご入庫
先月、中古で購入したばかりのMINI
左に旋回するときにガタガタ音がして気になっていて様子を見ていたが、いよいよ危なそうな音になったので診てほしいとご依頼を受けました。
お客さまと同乗して走行したのですがあまりに危険な異音ですぐに引き返しました。
原因はこちら!
ホイールを留めるクリップボルトがゆるゆるです!4本中3本が手で回る状態でした。
これでは、いつタイヤが外れてもおかしくない状態でした。
他にダメージが無いか点検したうえで締め付けを行い作業終了!
ホッとしたのもつかの間!
今度はエンジンチェックランプが点灯しています!
診断機を当てて故障コードを読み出すと、ラムダセンサーの機能不良を検出しています。
ラムダセンサーとは排気ガス中の残留酸素量を読むことで燃焼状態をモニターするセンサーですのでエンジン性能に大変重要なセンサーです。
実測値をモニターすると、正常なら出力波形が上下するのですがまったく反応しません。
ラムダセンサー自体が故障して反応しなくなっていました。
新しいラムダセンサーを組み付け後、実測値を波形にしてみます。
青い線がラムダセンサーの出力で上下に出力が変動しているのがわかります。
青い波形がラムダセンサー:上下に動くのは残留酸素量がそれだけ変化しているということです。
その信号をエンジンコンピューターにフィードバックすることで空燃比を適切にコントロールしています。
お客様、お車を購入したところはMINIに精通しているようなお店ではなかったそうですが、ホイールが締まっていない車を販売するなど、どんな店でもあり得ません。
当店ではよく、”中古車を購入したので一度診てもらいたい”というご依頼が多数あります。
中古車ですので過去の使用条件は様々です、何かしら不具合など抱えていることのほうが多いです。
中古車をご購入の際は一度しっかり点検をして状態を確認することと、油脂類は一度交換して清掃を行いリセットした状態からメンテナンススケジュールを組み立てた上で愛車との生活をスタートすれば、安心したカーライフを楽しむことが出来ると思います。