栃木県宇都宮市の整備工場
TEL 028-656-2588
月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 メルセデス ベンツ

メルセデスベンツ S300h(W222)         アドブルーシステムエラー

メルセデスベンツS300h(W222)

アドブルーの警告灯が出たので、アドブルーを給油したが警告が消えず”エンジン始動不可”の走行距離カウントダウンが進んでくるとの事。

AdBlueとは排気ガス中の窒素酸化物(Nox)低減させる尿素SCRシステムに使用する高品位尿素水のことでAdBlue(アドブルー)の商標名で一般的に知られています。

ディーゼルエンジンは窒素酸化物の排出が多いため排気ガスにアドブルーを噴霧することで排気ガス中の有害物質(Nox)の低減をさせるシステムになります。

仮にアドブルーが無くなってしまい噴霧できなくなっても、排気ガスに噴霧するだけのためエンジンの基本性能に影響がなく走行は出来てしまいます、その状態で使い続けられてしまっては排気ガス浄化システムの意味が無くなります。

そこで走行距離のカウントダウンを表示してユーザーにアドブルーの給油を促しそれでも給油しない場合は最終的にエンジンを掛けれなくするのです。

 

今回はユーザーでアドブルーを給油しても表示が消えずカウントダウンも進み早く手を打たないとエンジンが掛けられなくなるという状態でした。

診断機を使用して故障コードを読み出します。

複数故障コードを検出していますので読み解いていきます。

まずAdBlue充填レベルが低いと故障コードを検出していますが、給油済みでメモリ値なのでこれは解消されていると思われます。

次にAdblueシステムの機能障害で走行距離に制限を掛けているという現在値の故障コードが検出されていますがこれが大きな引き金のようです。

ではどのような機能障害なのかを調べていくときにNoxセンサー異常と窒素酸化物濃度の故障コードを検出していることが気になります。

Noxセンサーも比較的故障しやすい部品ですがNox濃度の限界値を超えたことでセンサー異常がつられている可能性があります、窒素酸化物が低減できていない可能性が高いのでAdblue噴射システムが正常に作動しているかを点検していくことにします。

AdBlue噴射システムの構成としてタンク内のポンプと噴射ノズルのの組み合わせになります。

ポンプは噴射圧力を作り出す役割ですので診断機からアクティブテストでポンプを駆動させて圧力が上がるか点検してみます。

しっかりAdblueの圧力が上がっていますのでポンプは正常に作動していると判断します。

次にその圧力を噴射するノズルを点検します。

ノズルにかかる電気を確認すると正常ですので制御側は問題なさそうです、そうなるとインジェクターに問題がるようなので取り外してみるとそこに答えがありました。

インジェクターの先端が結晶で固着してしまっています、これはアドブルーが結晶化して固着してしまってるのです。

新しいインジェクターでアクティブテストするとしっかり作動しますので、不具合品は固着により壊れてしまったようです。

交換後はエラーをリセットするとアドブルーのエラーも消えてアドブルー量の表示も正しくできるようになりました。

 

実はこのシステムの故障はこの車種に問わず非常に多く引き金は結晶化によりインジェクター以外にもポンプ自体の故障が起きています。

元々の造りの脆弱さもあるのかもしれませんが結晶化が起きているのがほとんどですので結晶化防止が重要になることは間違いありませんし、防ぐ手立てもこれくらいしか対策は無いと思われます。

当社ではアドブルーを給油する際には必ず結晶化防止剤を入れるようにするように勧めています。

このようなケミカルも各社から販売されるようになっていることからもこの不具合が多いことを物語っています。

最新型のクリーンディーゼルは様々な機能の元で性能を発揮しているのですが、あまりに精密に制御しているため逆に言えば精密ゆえに脆弱なシステムになってしまっているとも言えます。

 

 

 

栃木県宇都宮市の整備工場月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

MASUTAKAブログ最新情報

トヨタ カローラランクス(ZZE123)

トヨタ カローラランクス(ZZE123) 他店で整備をしてもらっていたが直した部分が部品だけではなく車両側のコンピューターか何か(お客様の言葉ですので不鮮明)がおかしいかもしれないのでそろそろ車の限界かもしれないと言われ困り果ててご来店なさいました。 どのような経緯があったのかわかりませんので問診もかねて聞いていきます。 ①エンジンがブルブルして修理工場に入場 ②ミスファイヤーの診断でスパークプラグとイグニッションコイルを交換したらしい。 ③交換してしばらくして同様の不具合が再発したため再度入場 ④3番シ ...

続きを見る

ニッサン レパード(JHY33)

ニッサン レパード(JHY33) 車検整備でのご入庫 平成9年車ですが走行距離も4万㎞台で大事にしまわれてきた車両と推測されます。新しいオーナー様がメンテナンスもかねて車検整備のご依頼です。 まずは駆動系統のオイル交換 オートマチックトランスミッションオイルの交換   オイルパンを外してしっかりフルードの交換を行います。   走行距離は少な目ですがおそらく一度も交換したことのないフルード交換。 磁石にもそれなりの量の鉄粉が付着していました。 まだ部品供給のあるストレーナーは新品に交換し ...

続きを見る

ゴールデンウィーク期間の休業日のお知らせ

ゴールデンウィークは4月29日(水曜日)から5月6日(水曜日)の間お休みとさせていただきます。 なお5月は9日(土曜日)と日曜日もお休みとさせていただきます。

続きを見る

MINI クーパーS(F56) 樹脂パーツからのオイル・冷却水漏れ

MINI クーパーS(F56) エンジンオイルと冷却水漏れでご入庫 オイルエレメント周辺がオイルでベタベタなのですが尋常な量ではありません。 これだけ大量のオイル漏れの場合単純にパッキンの不良だけとは考えづらいです。 エレメントケースを取り外します。 エレメントケースは樹脂でできていますがパッキンを組付ける溝が割れてしまっています。 これではシールパッキンを押えこむことが出来ず漏れ出すのは当然です。 新しいエレメントケースに交換します。   オイルエレメントケース以外にもエンジン前方にサーモスタ ...

続きを見る

トヨタ エスティマ(ACR50)高い代償

トヨタ エスティマ(ACR50) エンジンが掛からないとのご連絡。 状況をよく聞き出すと前日にメーターのところに置いたコーヒーをこぼしてしまいその時は動いていたが、翌日になってエンジンが掛からなくなってご連絡いただいたという経緯でした。 電話で聞く限り勢いよくクランキングはしているようなのでバッテリーではなさそうですし少しだけ初爆があるがエンジン回転に至らないとの事。 お電話ではお手上げなのでロードサービスにて積載搬送してもらうこととなりました。 コーヒーをこぼしたという状況からして嫌な予感しかありません ...

続きを見る

MINI クロスオーバー(R60)エンジン不調そしてエンスト

MINI クロスオーバー(R60) エンジン不調でエンジンガクガクするとの事で入庫しましたが、当店入庫時にはエンジンは掛からなくなりました。 診断機で故障コードを読み出しますが特に何も検出していませんでいた。 クランキングは正常ですので故障コードを拾わない不具合として考えられる燃料系統を疑います。 燃料ポンプが回っているか確認すると回っていませんでしたので次に燃料ポンプにかかる電気を測定します。 燃料ポンプに正常に電気が来ているのと、ポンプの抵抗が無限大ですのでポンプ自体の不具合と判断してポンプ交換を進め ...

続きを見る

ニッサン ノート(E12)マルチセンシングフロントカメラ故障

ニッサン ノート(E12) メーター内に車がぶつかったような形の警告灯が点いたとのこと。 この警告灯は最近の車両に搭載されている安全システムのエラーです。 診断機にてどの故障コードを検出しているか読み出します。   センシングカメラの故障コードを検出しています。 最近よく起きる故障の一つです。 カメラを交換します。 新品に交換しただけでは車両システムとのアンマッチのエラーが出てしまいますので診断機でコーディングを行います。   コーディングとは新品のカメラに今まで使用していたカメラのソフトを書き ...

続きを見る

アルファロメオ 147TS 純正オーディオ音が出ない

アルファロメオ147TSのご入庫 ご用命は、”オーディオの音が出ない”との事 純正のオーディオシステムですが、標準でBOSE製のユニットが組まれています。 オーディオユニットの電源は入るのですが全く音は出てきません。 他のヘッドユニットに付け替えても音が出ないことからヘッドユニット以外の部分に問題がありそうです。 次にこのBOSEユニットは、トランクにアンプを搭載しているのでアンプを点検します。    アンプへの電源は正常で、アンプを介さずに直接ヘッドユニットとスピーカーをつなぐと音量は小さいながらも音が ...

続きを見る

ルノー メガーヌⅢRS 車検整備

ルノー メガーヌⅢRS 車検整備のご依頼   エンジンの振動が車内に伝わっている感じがしてマウント周辺もオイル漏れのような跡があるとの事。 確かにマウント周辺に何か液体のようなものが飛び散った後が見られます。 これは液封入式のエンジンマウントによくある事象で、内部の液状のシリコンが漏れ出している跡です。 マウントを外すとシリコンがダラダラと流れ出ています。 これではマウントの役目をなさないため振動が伝わったりエンジンの動きが大きくなりアクセルのオンオフでのシャープさも失います。 新しいマウントに ...

続きを見る

アルファロメオ155 スピードメーター不動

アルファロメオ155 v6 車検でのご入庫ですがスピードメーターが動かないとのこと 車検とは保安基準の適合確認ですので、スピードメーターが動かないことは当然不適合になりますし、スピードがわからず運転することは危険ですのでしっかり修理しなければなりません。   診断機で故障コードを読み出すとスピードセンサーの不良を検出しています。 この時代でも当然電気式スピードメーターですのでセンサー(車輪回転部分のセンシング)とメーター内のステップモーターで針を動作します。 故障コードでセンサー異常がある以上ま ...

続きを見る

-故障修理・整備, メルセデス ベンツ

© 2026 増高自動車工業有限会社