栃木県宇都宮市の整備工場
TEL 028-656-2588
月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 油脂・ケミカル スバル

スバル レガシィ(BN9)オイル/フルード交換

スバル レガシィ(BN9)車検でのご入庫

初回車検(3年)で走行距離4.7万kmです、油脂類のメンテナンスをメインに行います。

最近のスバルのメンテナンスサイクルはこのようになっています。

駆動系のミッション/ディファレンシャルの油脂類の交換サイクルが40000kmごとになっていますね。

メーカーサイドがこのように指定するのは整備をする側としては好感がもてます。

それは、よく議論になっているミッションフルード(AT・CVT)の無交換というメーカーの指示が大変ユーザーを混乱させているからです。

 

新車から4万km代のオイル/フルードがどのようになっているか見てみましょう。

初めに、ディファレンシャルオイル(デフオイル)です、こちらの車は4WD(AWD)ですので前後にデフがあります。

後側デフです。

抜いたオイルに透明度は全くありません、この濁りはデフの歯車同士が擦れた鉄粉です!

 

次に前側のデフ

こちらも真っ黒ですね。

磁石のついたドレンプラグも鉄粉が多量に付着しています。

最後にトランスミッションのCVTFです。

抜いたフルードはご覧のとおりです、もちろん新品は透明な状態です。

スバル リニアトロニックフルードに適合が取れているNUTEC ZZ52フルードを充てんしました。

このように、僅か4万km代でもオイル・フルードを抜いてみればどれだけ汚れているかお分かりになったはずです。

 

デフのような歯車を潤滑する場合、鉄粉は必ず出ますが汚れたオイルに含まれる鉄粉がさらに研磨材の役目になってしまう為、鉄粉を捨て去る意味でも定期的な交換が必須なのです。

 

ATやCVTの場合、デフよりもさらに過酷な状態にさらされます。

それは、単なる潤滑目的のオイルとしてだけでなく、油圧を利用した作動や動力伝達を行う為のフルードとして役割も担わなければならないからです。

さらに、昨今の車両はどの自動車メーカでも低燃費を求められ、フリクションロスを減らす目的でフルード自体を今まで以上に柔らかくサラサラにしています。

粘度が低ければサラサラなフルードとなるのですが、フルードが劣化していくとその粘度がさらに低下してしまうのです。

そこで、粘度低下ををいかにしにくくするか、初期の性能を維持できるかなどというせん断安定性と呼ばれる性能をオイルには高次元で求められるようになってきています。

フルード交換は、単に汚れたフルードを交換するというだけでなく、低下した粘度を新油と入れ直して回復させるという非常に重要なメンテナンスになるのです。

電子的な不具合は防ぐことは難しいのですが、機械的な故障や摩耗(歯車やクラッチなど)は、油脂類の交換でかなり防ぐことが出来ます。

メーカーもフルードの負担増を考えてメンテナンス期間を考え直してきたのではないでしょうか?

栃木県宇都宮市の整備工場月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

MASUTAKAブログ最新情報

スバル レガシィ(BMG)トランスミッション エラー

スバル レガシィ(BMG)のご入庫 シフトチェンジがギクシャクした感じになりトランスミッションシステム点検等の警告灯が複数点灯したとの事。 入庫時はアクセルに対してギクシャクした動きをしていますし警告灯も点灯していました。 警告灯が点灯していますのでまず診断機で故障コードを読み出します。 P2762 ロックアップデューティソレノイド誤作動検出しました。 ロックアップとは、ある回転以上ではトルクコンバーターをロックアップ(直結)して効率よく動力伝達をするためのものですが、その制御がうまくいかないためギクシャ ...

続きを見る

ルノー ルーテシア4 突発的ユニット故障、原因の推測と対策

ルノー ルーテシア4 エンジンが掛からないとのご連絡。 電話で問診をすると”2週間くらい乗らなかったのでバッテリーがダメになってエンジンが掛からないのでは”とご本人。 しかし、よくよくお話を聞いていくとバッテリーではないのではないかと思われる節がありました。 とはいえ遠隔で直せるわけではないのでロードサービスで運んでもらいました。   入庫して早速点検を進めます。 バッテリーは単体点検でやはり正常レベルのため問題なくシロでした。 バッテリーは正常なのですがスロットにカードキーを差し込んでもうんと ...

続きを見る

FIAT500(312)ブレーキシューからライニング剥離

FIAT500のご入庫 ブレーキを掛けると後ろのタイヤからゴーゴー音がするとの事 後輪ブレーキはドラムブレーキを採用していますがドラムを外すと大変なことが起きていました。 ブレーキシューには摩擦材であるライニングが接着されているのですが剥離してしまっています! ライニングとは摩擦材で、ドラムの中でシューが開くと摩擦材であるライニングがドラムの回転を抑えてブレーキが効くようになっています。 ライニングが外れてしまったため、鉄であるシューとドラムがぶつかり合いゴーゴーと音が出ていました。 剥がれたライニングが ...

続きを見る

車両購入は購入先の信用度も大切です

MINI クラブマン(R55)のご入庫 冷却水が漏れているようで水を足して走行しているので診て欲しいとのご依頼。 漏れ箇所に関しては定番のサーモスタット回りです。 この修理に関しては定番作業のためリンク先をご覧ください。 同様の故障事例 リンク 冷却水漏れに関しては問題なく作業は終了しました。   次に入庫した際からライト切れの警報が点灯していた為どこのライトが切れているか点検をしていたところ非常に重篤な事態がこの車に潜んでいることがわかりました。 警告ランプはヘッドライトとリヤのフォグランプ切 ...

続きを見る

ランドクルーザー(FJ60)オーバーヒートと加速不良

ランドクルーザー(FJ60)のご入庫 最近オーバーヒートするのと、進まなくなったり止まりそうになったりするとの事。 2F型6気筒ガソリンエンジン搭載車 症状が多岐にわたるためよく問診します。 ・最近オーバーヒートする。秋になり涼しくなってから起こるようになり走行中どんどん水温計が上がってくる感じ。 ・オーバーヒートするので他店でサーモスタットとラジエターキャップを交換してもらったが症状改善せず。 ・エンジン回転が不安定な時がある。 ・アクセルを踏み込んでも進まない時がある。 上記のような症状を訴えていらっ ...

続きを見る

スマート フォーツークーペ 車両前方からの異音

スマート フォーツークーペのご入庫 車両の前のほうからガタガタと音がする時があってエアコンを切ると異音も同時に消えたとの事。 ご来店時は異音は再現できなかったため問診をします。 やはりお話を伺っても車両前方からの音のようです、この車両の駆動方式はRR(リヤエンジンリヤドライブ)でエンジンなど異音の発生源になるようなものは後ろに搭載されています。 前方で異音が出て、エアコンと連動するようなもので考えられるのはラジエーター/コンデンサーの電動ファンです。 RRとはいえ冷却水は車両前方にラジエーターを搭載してい ...

続きを見る

ゴルフ5 R32 駆動系統オイル交換

ゴルフ5 R32 ご入庫 駆動系統のオイル交換ご依頼を受けました。 こちらの車両はFFベースの4輪駆動車になります。 まずはフロントのトランスファー部分のオイル交換を行います。 後輪に駆動力を送る部分で直角ギアのため負担が大きい部分です。 次に後輪のディファレンシャルギアオイルの交換 ドレンボルトに吸着された鉄粉が負担の大きさを物語っています。 ここも直角に駆動力を伝えるギアがあるため負担が多いので定期的なオイル交換は必須になります。 最後にハルデックスオイルの交換です。 ハルデックス社のシステムなのです ...

続きを見る

ニッサン ローレル HC33 アイドル回転が高い

ニッサン ローレル(HC33)のご入庫 アイドル回転が高いとのこと。 入庫時アイドリングは1,800回転ほどでかなり高い状態でした。     アイドル回転数はISCV(アイドルスピードコントロールバルブ)で回転を調整していますが、これだけ高いのは何かおかしいです。 30年ほど経っているいるお車なのでインテーク周辺のバキュームホースなどが破けてエアを吸ってしまい回転が高くなってしまうなどということもよくある故障です。 注意深く観察するとインマニ周辺でエアを吸い込むようなシューシュー音が聞こえます。 4番イン ...

続きを見る

ダイハツ ソニカ 修理方法の選択肢

ダイハツ ソニカのご入庫 エンジンに関する修理のことでご相談にいらしたユーザー、当店ご来店前にディーラーでもご相談済みとの事。 ユーザーが気になる点として以下のことだそうです ・エンジンからのオイル漏れ  エンジンヘッドカバー周辺及びフロントカバー周辺(ヘッドガスケットかも) ・エンジンオイル量の減少(3000㎞走行して1L位減少する) このことをディーラーにて相談して見積もりを出してもらったそうです。 走行距離は9万㎞台で致命的なダメージは起きていませんので、上記不具合の解消と今後の予防的な要素をユーザ ...

続きを見る

FIAT500 デュアロジック クラッチが切れない

FIAT500のご入庫 デュアロジック車ですがバックに入れるとギア鳴りが酷く、前進にシフトするとアクセルを踏まなくても車両が進もうとするとのこと。 デュアロジックはシングルクラッチのロボミッションと呼ばれるタイプで、基本はマニュアルトランスミッションをベースにした2ペダル車両です。 症状からしてクラッチに何か起きていると判断できたためトランスミッションを降ろしてクラッチを点検します。   ミッションを降ろして不具合の原因がわかりました。 これはクラッチのレリーズベアリングを操作するレバーですが曲 ...

続きを見る

-故障修理・整備, 油脂・ケミカル, スバル

© 2024 増高自動車工業有限会社